ミシュラン三つ星からファーストフードのチェーン店まで、何でも好き嫌いなく食べるのが好きな雑食性の私にとって、東京のレストラン事情は最高です。
和食から洋食、中華、エスニックまで、ありとあらゆるジャンルのお店が揃っており、価格帯も数百円から10万円までバリエーション豊かです。そして、その価格は価値に対して極端に割安であることが多いのです。
総合力で言えば、東京は飲食店に関しては世界一だと思いますが、それぞれの土地にはそこでしか味わうことのできない素晴らしい食文化があります。
先月モンゴルに出かけた時、ウランバートル郊外の遊牧民の方のゲルにお邪魔しました。そこで出してくれた手作りのバターに感激しました。新鮮な材料から作った出来立ての味わいは、現地にしかない貴重なものです。
それと同じように、地産地消の食材やお酒は、その場所の気候で味わうことで、更に輝きを増す地元ならではのものです。
日本の地方のお店に出かけると、東京とはまた異なる魅力に気がつくことがあります。
同じ日本でも、長年にわたってその地域で培われた歴史があり、それに基づく独自のおもてなしや食文化は、なんとも魅力的なものです。
また、鮮度が命で足が早い食材は、東京ではめったにお目にかかることがなく、地元でいただくクオリティが一番です。
最近の東京の有名店は、予約が取れなくなるだけではなく、価格も上昇してきています。その結果、地方に出かけるときの割安感が際立っています。
食事をするためだけに、交通費をかけて、わざわざ出かけて行っても、旅行の楽しさと、コストパフォーマンスの良さから、十分な満足度が得られるのです。
という訳で、今年は東京のミシュラン三つ星レストランを「スタンプラリー」していますが、来年は東京以外にあちこち行ってみようと思い始めました。
今週は、富山のお店に仲間から誘ってもらい、日帰りで出かけてきます。滞在時間3時間、移動時間5時間と言う弾丸ツアーですが、今からどんなサプライズがあるか楽しみです。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年8月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。