2日、ペロシ米下院議長が台湾に無事到着しました。米下院議長の訪台は1997年のギングリッチ氏以来で25年ぶりです。3日には、蔡英文総統と会談する予定です。
それに対して、中国は台湾周辺での軍事演習を開始しました。台湾海峡をめぐる緊張は一層高まり、米中間での対立は激化しています。
時事ドットコム
ペロシ氏は台北の空港に到着後に、「今回の訪問は台湾の民主主義を支援するという米国の姿勢を示すため」「専制主義と民主主義が対立する中、米台の結束はかつてなく重要」という声明を発表し、中国をおおいに刺激しました。
到着とほぼ同時にワシントンポストは、ペロシ氏の「私が議員団を率いて台湾に行く理由」(Why I’m leading a congressional delegation to Taiwan)を掲載しました。「一つの中国」の原則を守りながら中国から台湾を守るという理屈を展開しています。
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中国国内では撃墜も辞さないという論調も出ていましたが、さすがにそんなことにはならず、無事到着しました。
今のところかろうじて、米中間での意思疎通はできているようです。
アメリカの政権内もまったく一枚岩ではないようです。怖いことです。
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しかし、日本は政府も報道も扱いが低調です。林芳正外相は過剰なまでに中国に忖度をしているといわれています。
岸田首相は完全に蚊帳の外で、悲しくなってきてしまいます。ペロシ氏は訪台後、岸田首相と朝食を食べる約束をしたようですが、日本には一方的にどんな請求書が回ってくるのでしょうか。その場合、検討で押し切れないものでしょうか。
今後は日本の安全保障にも大きな影響が出てきます。また、日本企業も、サプライチェーンを再検討する必要もでてきます。
今回も日本は大国のはざまで流れに身を任せていくことになりそうです。