日本維新の会代表選は、いよいよ14日告示される。今のところ馬場伸幸共同代表、足立康史・国会議員団政調会長、梅村みずほ参院議員の3氏が立候補を予定している。私はこれまで党員、支持者の方と意見交換しながら、3氏の記者会見を拝見し、発表された政策内容を吟味してきた。その結果、足立康史氏を支持し、支援することに決めた。
はじめに率直に思っていることを述べれば、3氏のどなたが代表になられても、それぞれの個性、持ち味を生かし、その本領を発揮した魅力的な党運営になるだろうということである。個人的に3氏のすべての方に、様々な局面でお世話になってきたし、どの方も尊敬する素晴らしい政治家である。
馬場共同代表は、長く東京維新の会代表を引き受けて頂き、多くの新人議員たちの育成に力を注いでくださった。これまで、常に温かい気配りもして頂いてきた。
足立議員は、私の選挙の時にはいの一番に世田谷区に駆けつけてくださり、講演活動をはじめ、政策面でも多くのバックアップをして頂いた。
梅村議員は、私が世田谷区議会で問題提起した、コロナ禍での中学校の修学旅行一斉中止問題について素早く国会で取り上げ、それを回避する文科大臣の答弁を引き出してくださった。このことで多くの生徒、保護者の方から感謝の声が届いた。
こうした関りから、3氏のお人柄、見識の一端を知る者として、オープンな論争と代表選の実施は、維新の会をさらにバージョンアップさせるための、絶好の機会ではないかと思っている。
さて、私が足立氏を支持する理由は様々あるが、まず言えることは、記者会見で述べている政策方針に賛同できるものが多いからである。
政策の詳細については別の機会に譲るが、なかでも「党員民主主義の徹底」は、維新らしい、他党ではなかなか実現できないものだろう。今回の代表選もそうだが、「議員も党員も等しく同じ1票」というルールは、党員民主主義の理念をよく表していると言える。
また、地方重視という視点も維新らしいもので、維新はそもそも地域政党から出発しているわけだから、地方議員としても、地域主権は力強く打ち出して欲しいと思っている。国会と広域、基礎のそれぞれの自治体から代表を選出し、3共同代表制にするというのは、かなりユニークな政策ではないだろうか。
そのほか色々と言いたいことはあるが、だらだら述べても仕方ないので、最後に付け加えたいのは、代表の「党をまとめる力」についてである。この点の足立氏の能力に疑問を抱いている向きも少なからずあるが、たしかに、人それぞれ一長一短ある。向き不向きもある。
私が足立代表に期待するのは、①論争力、②政策立案力、③行動力である。一言でまとめれば、「突破力」ということかもしれない。僭越ながら、私はこの点を高く評価しているし、同じ思いの有権者は多くいる。代表としてまとめる能力が乏しいと言うのであれば、長けている人を幹事長に据えるという考えもあるだろう。人事は全体のバランスを考え、党として最大のパフォーマンスを発揮できるように組み立てればよいのではないか。
かくして、代表選が始まる。これを機に、維新そのものがブラッシュアップされ、日本の改革を本格的に断行するための、新しい歴史の1ページになることを願う。