新幹線が変える北海道の不動産投資

インナーサークル資産設計実践会メンバーと北海道の不動産視察ツアーに来ています。

注目しているエリアの1つが、ニセコリゾートを抱える倶知安(くっちゃん)です。現在は函館本線のローカルな駅があるだけで、2時間に1本ほどしか電車が走らず、駅前も寂れています。

しかし、2030年完成予定で北海道新幹線が建設され、函館から札幌まで延伸します。この倶知安にも新幹線の停車駅ができる予定です。

新幹線によるアクセス改善を期待し、ニセコエリアでは現在も高級ホテルの建設ラッシュが続いています。既にパークハイアットやリッツカールトンリザーブなどの札幌にも無いような高級ホテルが稼働しています。

私は3年前に倶知安駅近くにアパートを購入し、不動産投資を開始しています(写真)。コロナ禍で一時は空室率が50%まで上昇しましたが、現在は満室で稼働しています。現状の賃貸需要は極めて強く、周辺の物件もほとんどが満室となっています。

コロナ感染拡大で観光に依存する倶知安周辺の不動産は、以前に比べ価格上昇が緩やかになってきました。それでも将来の不動産価格上昇への期待は強く、投資用販売物件もなかなか良いものが見つからなくなってきました。

新幹線建設はまだこれからですが、今後の外国人観光客の増加による観光需要の復活により、不動産需要が一段と高まる可能性があると考えています。

強い賃貸需要による安定したインカムゲインと、新幹線建設に伴う将来のキャピタルゲイン。不動産投資の2つの良いとこ取りができることを期待しています。

倶知安以外にも新幹線の停車駅ができる小樽、そして終着駅となる札幌も、これから恩恵を受けることになります。

これらの街もこれから視察してこれからの可能性を探ってみるつもりです。

SeanPavonePhoto/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年9月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。