ハワイに行くなら脳内為替レートを「1ドル=100円」に切り替える

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来月、インナーサークル資産設計実践会メンバーとハワイのホノルルに出かけることになっています。

ホノルルまでのフライトは往復マイレージで押さえ、現地滞在のホテルもマリオットヴォンヴォイのポイントを使って予約完了しました。

どちらも、通常予約ではずいぶん値上がりしていますが、これは円安の影響も大きく受けています。

今年になってハワイに出かけた人たちの話を聞くと、ちょっとしたお店のランチでビールとハンバーガーを食べたら1万円、うどんが3千円など、物価高を嘆く声がたくさん聞かれます。

アメリカではセルフサービスのお店以外で食事をすると、サービススタッフに20%から25%のチップを渡すのが慣例のようです。

為替を1ドル=150円とすれば、30ドルのお料理は日本円で4500円。これに20%のチップを入れれば約6千円になってしまいます。

つまり、実感としては1ドル=150円どころか200円位の感覚になってしまいます。1ドル=200円と言えば、私が大学時代に海外に行った30年以上前の為替レートと同じです。

ハワイのようなリゾート地は、普段味わえない非日常を楽しむ場所です。せっかくの楽しい機会なのに、毎回支払いのたびに為替レートで円ならいくらなのかを計算する。これではせっかくの非日常感が現実に引き戻されてしまいます。

ハワイに行ったら、脳内為替レートを1ドル=100円にリセットする。こうすれば、日本の価格と比較して割高感を感じることが、少なくなります。

お金の事は一時的に忘れて、日本のリゾートにはない心地よい風を楽しむ。それでなければ、ハワイに行く価値は半減です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年10月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。