ハワイの物価は日本の1.5倍から2倍

ハワイ(ワイキキ)の物価の高さは、ハワイに行った多くの日本人がSNSなどで既に指摘をしています。

実際どのくらいの違いがあるのか、数日間滞在して支払った金額を確認してみました。

例えば、日本にも何店舗が展開しているウルフギャング・ステーキハウス。ワイキキの中心部、ロイヤルハワイアンセンターにあるお店に行きました。

3人で2人前のお肉を食べ、前菜のシュリンプカクテル、ウルフギャングサラダ、それにワインを全部で4杯グラスで注文し、チップを入れた会計は約400ドルでした。日本円で6万円ですから、一人当たり2万円です。

東京であれば、おそらく4万円はかからないくらいだと想像します。

つまり、現地価格は日本の1.5倍強です。

翌日のお昼に出かけたカジュアルなカフェでは、エックベネディクト(写真)のような小洒落たランチが食べられました。

卵が2つ入ったエックベネディクトは、26ドル。日本円で約4千円です。それに、チップが20%程度加算されますから、結局5000円近くになります。
日本だったら2000円前後のイメージです。日本に比べると約2倍と考えて良いでしょう。

確かに、東京よりも高い価格ではありますが、日本でも観光地に行くと、これくらいの価格を強気に提示している場所は珍しくありません。

私も最初はいちいち円換算して、割高・割安を計算していましたが、だんだん馬鹿らしくなってきました。

せっかくハワイに来たのに、いちいち値段を計算して行動していたのでは、せっかくのリゾート気分が台無しです。割高な支払いに気分が悪くなるのであれば、そもそも海外リゾートには来ない方が良いのです。国内にも素晴らしいリゾート地はたくさんあります。

円安になってから出かけていませんが、ニューヨークやロンドン、パリなどに行けば、もしかしたらワイキキよりもっと割高感があるかもしれません。

飛行機代の値上がりも含め、海外旅行はこれからますます限られた人のものになっていることだけは確かです。

delamofoto/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。