アメリカ中間選挙の開票作業が続いています。下院は予想より僅差で共和党が過半数を確保する見通しですが、上院は民主党優位のまま大勢が判明していません。民主党候補の善戦により、バイデン大統領は「『赤い波』は起きなかった」と会見で語りました。
また、上院選の激戦州の一つ、南部ジョージア州では12月6日の決選投票までもつれこむことが確実となっており、約1カ月間、主導権を握る党が決まらない可能性も出てきています。
共和党は当初の勢いを欠いています。
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共和党が予想ほど躍進しなかったことで、米国株式市場は大幅反落しました。ただし、3日間続伸した反動とも。
「赤い波」がこなかった理由はいろいろあります。争点はインフレだけではなかったようです。
その共和党も一枚岩ではありません。
アメリカも世代間で政治的な意向に明確な違いがあるようです。
中間選挙がどのような結果となり、政治経済にどのような影響を及ぼすのか、予断を許しません。