外資系高級ホテルには無い「ブティックホテルの魅力」

京都の最後の夜は、「ボンヴォイの奴隷」(=ポイントのためにマリオット系列のホテルに泊まり続けること)から解放され、友人の経営するブティックホテルに宿泊してみました。

前回の京都旅行でも利用させてもらった、京都の中心部にある部屋数12室の「LA VIOLA」です。

その魅力は、大手には無いユニークな設備とサービスです。

それぞれの部屋のデザインが異なり、ヨーロッパのセンスの良い小さなホテルに来たような雰囲気で、画一的なデザインの大手ホテルとは真逆です。

また、バーラウンジでは、4種類のクラフトビールをはじめとするお酒やハーゲンダッツなどのスナックまで、24時間無料。ディナーから帰ってきた後も、ラウンジでドリンクを楽しむことができます。

あるいは、朝8時になると、近所の人気のパン屋さん「まるき製パン所」の出来立てパンが届けられます(写真)。普段はパンをほとんど食べませんが、こちらのおかずパンはどれも美味しくて、ついたくさん食べてしまいました。それまで宿泊していたホテルの朝の和食が今一つだったので、とても嬉しいサービスでした。

このようなアットホームなサービスですが、スタッフの過剰な接客はなく、良い意味で放置していてくれる程よい距離感も快適です。

そして価格面も、とても魅力的でした。宿泊費用は前日と比べて、3倍以上の違いがありました。つまり、チェーンホテル1泊分の宿泊費用で、ブティックホテルに3泊できる計算になります。

このようなブティックホテルは、知名度はまだ低いですが、日本の観光地に少しずつ増えているようです。

金沢にも知り合いが経営する宿泊施設があり、以前利用させて貰いました。こちらも、外資系ホテルには無いアットホームなきめ細かなサービスが魅力でした。

確かに、小規模なブティックホテルには、充実したジムなどはありません。でも、その点を割り引いても、お一人様で宿泊するなら、手作り感に溢れたホテルにリーズナブルに宿泊する選択肢もありだと思いました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年12月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。