30年以上付き合ったのですが、お別れします

20代から30年以上付き合ってきたのですが、昨年後半から色々考えて別れることにしました。

それは、手帳を使ったスケジュール管理です。

社会人になってからずっと、6穴のシステム手帳(写真)に手入力し、すべてのスケジュールを紙に書いて管理してきました。

ここ数年はフリクション(消えるボールペン)も使えるようになり、スケジュールの修正も簡単に書き換えられるようになりました。

しかし、手帳を使ったスケジュール管理は、日程確認の都度手帳を取り出し、該当ページを開いてチェックをしなければなりません。手帳が手元にないときに、スケジュールを管理できないのはとても不便です。

例えば、会食が終わって、席から次の予約を取ろうと思っても、預けたカバンの中に入っている手帳を取ってもらってから、日程を調整しなければならないといった手間がかかります。スマホであれば、手元ですぐにその場で確認をすることができます。また、移動中にメールなどでアポイントを入れる場合もスマホだけで完結すると簡単です。

便利なスマートフォンのスケジュール管理の導入をためらっていた理由は、入力間違いのリスクが高いと思っていたからです。使い慣れれば問題無いのかもしれませんが、日付を間違えて入力したり、入力したつもりがうまくデータ登録できないといった事態を懸念して、なかなか導入するのに踏ん切りがつきませんでした。

とは言え、そんなリスクよりも利便性を優先させることにして、今年の1月から思い切って変更することにしました。

スケジュール管理方法の変更は慎重に行いました。まず、昨年の9月位から2023年の予定をシステム手帳とスマホの両方にインプットするようにしました。3ヵ月間ダブルチェックしながら運用してみて、漏れがないことを確認できたので、今年の元旦から手帳を廃止し、完全にスマホによる管理に移行しました。

利便性は上がるのかもしれませんが、長年付き合ってきたものと別れるのは何だか少し寂しいものです。また、使わなくなると別の不都合なことが起こるかもしれません。

果たして、スマホで迅速かつ正確にスケジュール管理ができるのか。一抹の不安がありますが、まずは始めてみようと思います。

Pra-chid/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年1月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。