なぜランチの時間をズラさないのか?

私は1人で仕事をしているので、ランチの時間は自由です。ランチミーティングで人と会う時以外は、いつも11時過ぎか13時過ぎに出かけるようにしています。

そうすれば、ランチに行列をすることはほとんどありません。運悪く満席であったとしても、ピークタイムに比べれば待ち時間は短く、あまりストレスは感じません。

早めにランチを終えて、12時過ぎにオフィス街を歩いていると、たくさんのお店に行列が出来ています。新橋の路地裏の小さなお店にまで行列ができていました(写真)。

なぜランチの時間をズラさないのでしょうか?

会社勤務であっても、ランチの時間が12時から13時というように決まっていなければ、早めにランチに行けば混雑を避けられます。

にも関わらず、12時になってからゾロゾロと同僚とランチに出かけるのは、早めにランチに行きにくい雰囲気があるからではないでしょうか?

早く食べに行けないのは、ご飯のことばかり考えて仕事をしてないように思われる。あるいは、早い時間にランチすると夕方お腹が空くから行きたくない人がいて、誘いにくい。

そんな理由ではないかと思います。であれば、1人で先に行く手もありますが、特に日本企業ではランチのコミュニケーションが重要です。

結局、大人数で12時になってから出かけて、行列に並ぶことになるのです。

1時間しかない大切なランチの時間に数十分並んでいるのは、会社にとっても大きな損失です。

もし私が経営者で社員のそのような状況を見たら、就業規則でランチの時間を11時から12時半の間にすることを考えます。

早めにランチに出かけ、人気のお店に待たずに入れるメリットをもっと考えて、混雑回避の方法を実践する。そうすれば、会社の生産性や社員のモチベーションにもプラスの影響があると思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年3月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。