【撤回します】おにぎり専門店「こんが」をローソンと比較してはいけない

朝食に愛用していたローソンの「金しゃりおにぎり」シリーズの焼さけハラミの代わりに、赤坂サカスにあるおにぎり専門店「こんが」に行ってみました。

「こんが」は、大塚にあるおにぎりの人気店「ぼんご」で修行した方が今月オープンしたお店です。「ぼんご」が監修しているから「こんが」。ネーミングにセンスを感じます。

既に大人気で、ランチタイムや週末は行列待ちになっているようです。ところが、早朝から10時過ぎくらいまでは並ばずに店内に入れます。営業開始は朝の7時からなので朝食には最適です。自宅から歩いて10分ほどで行けるので、散歩がてら丁度良い距離です。

初めてなので、まずは1番人気の「卵黄の醤油漬け」(写真)を豆腐のお味噌汁と一緒に注文してみました。

おにぎりはコンビニよりも一回り大きく、当たり前ですが出来立てなので、ふっくらと温かく仕上げられています。

卵黄の濃厚な味わいと、醤油の味がご飯とよく合い、ボリュームもあり大満足の朝食です。

2日前のブログで、「ローソンの高級おにぎりのライバルは「ぼんご」姉妹店」と書きましたが、申し訳ありませんが撤回します!

専門店のおにぎりを食べてしまうと、コンビニの高級おにぎりには勝ち目がありません。「こんが」の圧勝です。実際に食べ比べをしてみると、まったくの別物でした。

そもそも、専門店とコンビニの味に甲乙をつけることには、意味がないのかもしれません。同じおにぎりでも顧客ニーズが異なるものだからです。

コンビニの最大の存在価値は、名前の通り利便性にあります。24時間どこの店でも、同じ品質の食品が食べられる。そのためには、ある程度品質は犠牲にせざるをえません。

おにぎり専門店はおにぎりの味で勝負です。利便性が低くなっても、品質を維持しなければ顧客満足度を高めることはできません。むしろ、わざわざお店に来ないと食べられないことが価値を高める側面があるとも言えます。

「こんが」にはおにぎりの具材が10種類以上あります。2種類を組み合わせて注文することもできますから、その組み合わせは100種類以上になります。

という訳で、しばらくは、朝食をローソンから「こんが」に切り替えて、すべての具材を制覇してみようと「変節」しました。

このようなおにぎり専門店の人気にコンビニのメニュ開発担当者が気が付かないはずはありません。そのうちに、セブンイレブンが「ぼんご監修」のプレミアムおにぎりを開発しても不思議はないと思いました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年4月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。