LGBT法案の是非の議論が喧しいが、法案に反対する人々が特に懸念しているのが、法案が成立すれば、例えば「戸籍上は男性で、自覚する性は女性」の人(またはそれを装う人)が、銭湯や温泉で「女湯」に入ってくるのではないか。それにより、最悪の場合、暴行事件が起きるのではないかという事である。
一方、法案に賛成する人々は「法案が成立しても、そういった人々が女湯等に入ってくる事はあり得ない」と反論している。
最初に言っておくが、私は差別主義者ではないし、LGBTの人々への差別(例えば侮蔑の言葉など)はあってはならないと思っている。また犯罪等を起こすLGBTの人々は少数であろう(もちろん、犯罪はLGBT以外の人が多く起こす)。
しかし残念ながら、世界的に見ても、性的少数者の人々による犯罪が既に起きている事も現実なのである。
2022年1月には「戸籍上は男性で自覚する性は女性」の人が、大阪市内にある商業施設の女性トイレに入り、建造物侵入容疑で書類送検されている。
その人は「いけないことだとわかっていたが」と供述したという(法案の成立前からこういう人がいるという事は、法案が成立したら、さらに増えるのではないかという懸念がある。それは、法案がその犯罪行為を認めるから増えるという意味ではない)。
トランス女性がルールを破り女性風呂に入浴、混浴した女性はパニック状態になったという話(2000年代)もネットに掲載されている。
トランス女性がルール破り女性風呂入浴 “混浴”した女性はパニック状態「すごいぐるぐる回っちゃって…」
海外(アメリカ)では、男として生まれたが、女として生きることを選んだトランスジェンダーの高校生がトイレで女子生徒に暴行し怪我を負わせるという事件(2022年)も起きている。その高校生が女子トイレに入った事が契機で、暴行が起こったという。
同じくアメリカ(バージニア州ラウドン郡)では、性自認が流動的である「ジェンダーフルイド」とされる高校生による校内女子トイレでの性的暴行事件も発生(2021年)している。
ラウドン郡はトランスジェンダーの生徒が学校で自認する性別のトイレを使用できるようにしていた。つまり、自認する性別のトイレを使用できるようにしていた事が、犯罪の発生要因を一つ作ったと言えよう。
私は「戸籍上は男性で、自覚する性は女性の人が女湯に入ってくる問題」よりも、トイレでの悪質な犯罪発生を懸念している。
なぜか。一般的に銭湯や温泉では多くの人の目があるが、トイレはそうでないからだ。日本で、ジェンダーレストイレが設置されている事も犯罪発生率を高めるのではないかと心配している。
LGBT法案が成立したら、調子に乗って、おかしな行動をする人、性的少数者を装い犯罪行為に走る人が出ないか、様々な心配が頭を駆け巡る。
私の心配が杞憂であれば良いが、世界で起きている事を見れば、それが将来の日本の姿となってしまう可能性もあろう。