高級飲食店に金無垢ロレックスをしていく理由

アクセサリー類にはあまり興味がなく、時計やリングなどをするのはどちらかというと苦手なタイプです。

しかし、予約がなかなか取れないような高級飲食店に行く時は、投資用に購入したゴールドのアンティークロレックス(写真)をはめていくようにしています。

アンティークロレックスとは、古いモデルのロレックスで、生産本数が増えないことから、モノによっては今後の価格の上昇が期待できます。

また、アンティークは、新品のロレックスのように未使用で保管する必要はありません。通常の利用であれば自分で使っても価値に影響なく、問題ないのです。

以前、とある高級和食店で食事をしていると、カウンターに立つオーナーが反対側のカウンターに座っている外国人がすごい時計をしていると興奮して教えてくれました。

1億円以上するらしいその時計にも驚きましたが、もっと驚いたのは、オーナーシェフがカウンターで料理をしながら客の時計をしっかりチェックしていたことです。

という事は、私の時計や身なりもきっと値踏みされているに違いありません。

高級飲食店にとって、ありがたいお客は、頻繁に来てくれて金払いが良く、トラブルを起こさず、良いお客さんを紹介してくれる人です。

その判断のためにカウンター越しに人間観察をしているのだと思います。

以前入った銀座の高級ブランド店でも、この金無垢のロレックスしていたら、「とても良い時計をしていますね」と店員に話しかけられ、とても丁寧に対応してもらった経験があります。

腕時計には、上顧客になる可能性があることを店側に示すシグナリング効果があるのです。

非日常を味わう機会にせっかくであれば、上客として気持ちよく対応をしてほしい。であれば、1番良い時計をしていこうと思います。

常連の馴染み客になれば、こんな事は必要ありません。でも、そうなるまでは、仕方なくギミックを使うことにしています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年5月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。