木原誠二官房副長官妻の怪

日本が三連休で相当の酷暑とのことなので経済の話よりも少し、週刊誌的な話題を振りたいと思います。

木原誠二官房副長HPより

文春砲ですっぱ抜かれた木原誠二官房副長官の奥様の怪、これが出た時は文春砲も大砲並みを飛ばしたな、と思ったのですが、その後、誰も後追いをせず、今じゃ、お蔵入りに近いぐらいの話になっています。そもそもこれをお読みの方で木原氏の奥様の怪が何であるかご存じない方もいらっしゃると思うので数行でまとめます。

 

木原氏の奥様は再婚。その前の夫は自殺したことになっています。ところがその死に方が不審だったためコールドケース(迷宮事件)扱いでした。それを大塚署の迷宮入り事件担当の女性刑事がおかしいと思い、再調査したという話です。その再捜査で現在麻薬取締法違反で収監されている妻の友人が「(妻が)自分がやった」と話を聞いた述べたことで事件は大きく展開するかに見えたものの突然、捜査中止の命となったという話です。現時点で物証はありません。

つまり木原氏には直接には何ら関係ないのですが、仮にも妻が事件にかかわっているとなればそれは木原家のスキャンダルそのものです。一般的には握りつぶすための圧力があったとみる方が正しいのでしょう。あくまでも憶測です。

木原氏はサラブレッドで東大法学部卒業で財務官僚をへて2005年から議員です。将来の政権で重要なポジションを担える若手(53歳)ともされます。氏の兄はみずほフィナンシャルの社長で家系は極めて素晴らしい家柄です。

一方、長く独身を貫き、ハンサム、ピアノもスポーツも出来、社会的地位もあり、結婚しない理由がわからないともされたのですが、飲み屋で花を咲かせていたようです。

木原氏も不思議といえば不思議なのです。そのようなご立派な家系でご自分のステータスも高まっていくなかで伴侶を決めるのに身辺調査をしなかったのか、であります。特に奥様に連れ子がいたのでいろいろ気になる点は普通ならあっただろうと思います。その木原氏は事実無根と訴えていますが、当事者の夫であり、利害関係にあるのでその声はほぼ意味がないと思います。

もう一つ、木原氏には愛人がいてその間に子供もいるという報道です。これも文春砲だったと思いますが、3人でディズニーランドに行ったところを捉えられた際「単なる友人」で逃げていますが、それを「そうですか」とも言えないでしょう。

そういう意味では木原氏はモテすぎて遊びすぎて逆に結婚しておとなしくなるのが嫌だったというタイプだったのかもしれません。そういう性格の人は確かにいます。

ではこの事件が今後どうなるのでしょうか?勝手な想像をさせて頂けければたぶん、木原氏は本件よりも違う件でつまらない思いをする気がします。それは9月にも予定される内閣改造で副官房長官のポジションは外される、です。

岸田氏は非常に冷たい性格を持っています。それは自分に足かせになる場合はぜーんぶ何の躊躇もなく切り落としていく、そういう冷酷さを持っています。自分の息子や総務大臣だった広島出身の寺田稔氏をバッサリ斬ってしまっています。保身的であるがゆえに一定のスキャンダルのネタがあるならばいつそれが何処で再発火するかわからない以上、コトの行方が見えるまでは政権幹部にはおかないとするでしょう。それは岸田政権を支える長老の取り巻きからのご進言も含めて、ということになると思います。

事件そのものは分かりません。警察がその気で調べれば何か出てくるかもしれないし、出てこないことを恐れてそれ以上捜査するリスクを考えて「止めておけ」というかもしれません。

私は刑事ものの小説はちょくちょく読むのですが、圧力に屈して捜査を中断するネタ話はよくあります。結局警察が官僚組織から独立していないことは大いにあるでしょう。金融や裁判が一定の独立性を持っているのだとすれば警察もある程度の捜査に対する独立性は持たせるべきでしょう。

木原氏も俺はすごいんだ、と仰るかもしれませんが、しょせん人の子。今の地位があっての木原誠二だということです。政治家は選挙に落ちればただの人です。そのあたりは大いに間引いて本件の行方を見届けてみたいと思います。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年7月17日の記事より転載させていただきました。

会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。