人生でやりたいことは、早くやっておいた方が良い

食べるのが好きなグルメ仲間たちとよく話すネタに、食べる順番があります。

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好きな食べ物があったら、最後まで取っておくのか、それとも最初に食べてしまうのか、という話です。

私は最後まで取っておくタイプです。

例えば、折り詰めのお寿司があったら、イカ、ゆで海老、ヒラメといったあまり好きではないものから食べる。小肌、マグロ、ホタテのような好みのネタは後回しにするのです。

食事はそれでも良いかもしれませんが、人生においては、そのようなやり方は後悔につながると思います。

なぜなら予期せぬタイミングで人生が唐突に終わってしまったり、健康を害してやりたいことができなくなることは珍しくないからです。

人生とは自分が計画したように思い通りにはいかないのが当たり前なのです。

今週、社会人になって最初に勤務した銀行の同期入社の同僚が、心筋梗塞でこの世を去ったという悲しい知らせが届きました。同じ時期にアメリカに留学したこともある、語学堪能なとても優秀な男でした。

突然の出来事は本人にとって、不本意だったのではないか。本人の無念さを想像すると、早すぎるお別れに心が痛みます。

人生の終わりには至らなくても、同世代の知り合いには病気になってしまい、生活習慣が変わって、やりたいことができなくなってしまった人たちもいます。

食事は美味しいものを最後まで取っておいても良いが、人生のやりたいことは早くやっておいた方が良い。

だから、今日が人生最後の日だったら、どうやって1日を過ごすのか?そんな風に考えながら、後悔しない毎日を過ごそう。

改めてそう心に誓いました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年9月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。