日本人は新興国不動産で「タイムマシン投資」ができる

かつて、ソフトバンクの創業者・孫正義氏がアメリカのヤフーなどのIT企業に投資を行い、そのノウハウを日本に持ち込みましたが、その手法は「タイムマシン経営」と呼ばれました。

日本とアメリカのIT業界の格差を利用したものです。アメリカの当時の最先端のIT企業にアクセスすることで「時間の歪み」から日本の将来をタイムマシンのように知ることができる。

それと同じように新興国と日本の「時間の歪み」を利用して、投資の収益を上げる方法を10年前に「タイムマシン投資」と名付けました。

成長する新興国の将来を成熟した日本から予想することによって投資を考える方法です。

カンボジアには50年前の日本の高度経済成長期のような雰囲気があります。田舎から首都に出てくる大量の労働者によって、都市部に次々にビルや道路などのインフラが整備され、不動産の価値が上がっていく。

そんな中で、経済は成長を続け、今はまだ貧しくても明日はきっと今日よりも豊かになると信じている希望を持った人たちがいる国です。

もし、50年前の日本に行けたらどんな投資をするでしょうか?

私だったら六本木、銀座、表参道といった都心の一等地の不動産を買い漁ると思います。

であれば、今のカンボジアでプノンペンの中心部の一等地の不動産を購入しておけば、将来投資として成功を収めるはずです。

「プノンペンの表参道」と呼ばれるボンケンコン1(BKK1)と呼ばれるエリア。ここに建設されるコンドミニアムはこれから価値を高めていくことでしょう。

プノンペンのコンドミニアムは一等地にある物件でも、今なら1,000万円台から購入することが可能です。

経済成長を経験してきた日本人には、これから経済成長していく新興国で、何が起こるかをかなり正確に予想できるはずです。

今回のスタディツアーでも、タイムマシン投資のお手本となるような物件を視察することができました。

視察するだけの「評論家」ではなく、実際にリスクを取って投資をする「実践家」になろうと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年1月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。