晴海フラッグで3,000万円儲ける人、宝くじで300円損する人

入居が始まって、少しずつ街が変わり始めているオリンピック選手村跡地の大規模開発マンション晴海フラッグ。

私だけではなく、私の周りにも晴海フラッグを購入した友人がたくさんいます。

このブログでも購入すべき理由をしつこく何回も書いてきたので、読者の方の中にも購入した方がいるはずです。

友人の1人が、転売したらどのくらいになるか仲介会社に査定をしてもらった資料を見せてもらいました。

8,490万円で購入したレインボーブリッジが見える80平米台の部屋が、1億2000万円から1億3000万円の売却可能価格となっています。

4割から5割程度の値上がりで、堅く見積もっても3,000万円程度の売却益が得られそうです。

この物件の競争率は、当時30倍程度だったそうです。

年末ジャンボ宝くじと比較すると、その破壊力が実感できます。

1枚300円で販売されている年末ジャンボ宝くじの5等賞3,000円の当選確率は、わずか100分の1です。

晴海フラッグの当選確率は5等賞の約3倍、当選金額は3,000円の10,000倍の3,000万円です。

晴海フラッグで儲ける人、宝くじで損する人。2つの違いはどこにあるのでしょうか?

ちなみに、分譲を行った大手不動産会社の多くは、グループに仲介部門を持っています。

自社で分譲販売した物件を早速転売させて仲介手数料で儲けようと、早速商魂たくましい動きをみせています。

買わせたものをすぐに売らせて、別の人に買わせる。店頭証券会社の回転売買営業と似たようなものです。

中でも、テレビCMでもお馴染みの大手不動産会社の仲介会社の営業は、かなりアグレッシブなようです。

6割高でも売れますと不可能な高額査定をして専任仲介契約を取りにいく。一旦契約を取ってしまえば、後は少しずつ価格を下げさせて売らせる戦略に見えます。

ブランド力と甘いエサで無知な顧客を囲い込み、仲介実績を積み上げて、トップシェアを握り、晴海フラッグの仲介ビジネスを仕切ろうとしています。

あまりアコギな商売をしてると、すずちゃんに怒られますよ(笑)。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年1月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。