冷え症におススメの一冊!体温の効果と冷え症の改善法とは?

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カラダを温めれば、みるみる美しくなる! 毎日1分でできる、カンタン温活習慣。たった40秒で血流が活性化!

本日紹介する一冊は、妊活や更年期対策に書かれたものです。

カラダ温め美人図鑑」(三浦栄紀著)星野書房

西洋医学と東洋医学の違い

「冷え性」「冷え症」のどちらが正しいのでしょうか。三浦さんによれば、西洋医学は「冷え性」、東洋医学では「冷え症」と言うのだそうです。

「西洋医学と東洋医学では、病気・体調不良に対するアプローチが異なります。西洋医学では、『冷え』を病気と考えていません。体温が低下していることを客観的にとらえ、検査しても異常が見つからないものの、手足が冷える体質や症状が出ている『冷え性』の人ととらえています。病気ではないため、西洋医学では治療対処・治療法が少ないのです」(三浦さん)

「それに対し、東洋医学では『冷え』を『冷え症』と考え、冷えは病気のサインであり、病気の原因になるとしてきました。身体の機能や働きに問題が生じていることで熱の産生・運搬に影響が出て『冷え』が起こっていると考えているために、未病(病気ではないが、不調を感じるような病気の前段階) ととらえ、治療の対象となっています」(同)

また、東洋医学では身体は「気・血・水」の3つで構成されているとのこと。「気・血・水」は、お互いに影響し合い、バランスよくめぐっていることが大切です。いずれかが多すぎても少なすぎてもいけません。 バランスが崩れることが、冷えの原因と考えられています。

人間は体温変化がほぼない

日本人の平熱は、36.89度と言われており、1日を通して体温変化がほぼ見られません。人は、ほとんど体温が変化しない恒温動物だからです。三浦さんは次のように言います。

「哺乳類や鳥類も同じ恒温動物で、エネルギーの15%以上が熱に変換され、体温の維持に用いられています。これに対し、トカゲなどの爬虫類、カエルなどの両生類 フナなどの魚類は、周囲の温度の影響を受け、体温が大きく変化する変温動物です」(三浦さん)

冷え症は、手足の先端や腰など体の一部が冷えやすい状態のことですが、放置するとさまざまな不調を引き起こすことがあります。

体温調節の仕組みがうまく働かなくなるので、寒い季節や冷房が強いときには特に冷えやすくなります。冷えると体が縮こまり、血管が収縮して血流が悪くなります。血流が悪くなると、体内の熱が届きにくくなります。

また、身体的・精神的症状を引き起こすことがあると聞いたこともあります。日常生活に支障をきたすだけでなく、自己肯定感や自信を低下させることもあります。冷え症が起因となって、心の問題にも影響を与えることがあります。

しかし、冷え症は生活習慣の改善により治すことも可能です。規則正しい生活を心がけ、ストレスを溜めないようにすることが大切です。

本書を読むことで、体温の効果がわかるようになります。低体温を改善させるアプローチが載っています。冷え症におススメしたい一冊といえます。

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