あまりに合理的なテスラの購入手続き

昨年申し込みをしたテスラ(写真)ですが、ようやく車庫証明が取れて、納車されることになりました。

電気自動車(EV)を買うのは初めて。しかも、新車購入は久しぶりですが、驚いたのはテスラの納車までの合理的な手続き方法です。

試乗をした日に手付金を支払い、そこからはメールでのやり取りが基本。自分のアクセス用のサイトが送られてきて、オンラインで車の色、オプションなどを設定していきます。

価格は固定なので、営業マンとの値引き交渉などの駆け引きは一切ありません。考えてみれば、最初から最低価格に設定し、交渉の余地がないようにしておく方が売り手にも買い手にも手間がかからず時間の節約になります。

車庫証明取得等の手続きは、書類のやりとりが発生するので郵送になりますが、こちらも手続きマニュアルが丁寧に説明されておりストレスは感じませんでした。もし、わからない事があればコールセンターが対応してくれます。

残金の決済もクレジットカードを使って簡単に行うことができました。

また、納車時も営業マンが自宅まで車を届けてくれるのではなく、有明にあるデリバリーセンターに時間を決めて購入者が取りに行く方法になっています。

出かけるのは少し面倒ではありますが、営業担当者とやりとりをしたりする煩わしさもなく、嫌な気はしません。

以前、国産車やイタリア車、ドイツ車などの新車を買った時は、価格交渉を営業マンと行い、人間関係によって価格や付属品のサービスが変わるのが当たり前でした。

テスラはこれとは対照的に、なるべく人手を介さず、例外を作らないことでプロセスをシンプルにし、販売効率を高めています。

これは顧客にとっても手間がかからずメリットですが、販売側にも人件費を減らし、煩わしい対応を減らすことができるコスト削減メリットがあります。

EVはハイブリット車に比べ、最近は旗色が悪いと言われることが多くなってきました。しかし、テスラの提供する従来の自動車業界にはない斬新なサービス内容には、業界慣習を打ち破ろうというゼロベースの発想を感じます。

車がデリバリーされたら、晴海界隈を乗り回して、また感想などをアップしていこうと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年2月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。