イラン国連代表部は、イスラエルへの軍事行動は在シリアのイラン外交施設への攻撃への報復であり、今回が最後だと述べました。しかし、イスラエルが再び過ちを犯せば、イランの対応は厳しいものになると警告し、アメリカには距離を置くよう求めました。
アメリカのオースティン国防長官は、イランとの衝突を望んでいないと表明し、イランに緊張緩和を求めていました。
一方で、イスラエルはイランに報復すると宣言しました。
イスラエルはイランに報復をしたいようですが、アメリカは不支持の公算が強まっているようです。
イランはアメリカには何が何でも中立を保ちたいようです。
イランの軍事行動は、国連憲章第 51 条の正当防衛に基づいて行われ、ダマスカスにある我が国の外交施設に対するシオニスト政権の侵略に対する報復であった。この件は終結したとみなしてよいだろう。しかし、イスラエル政権がまた過ちを犯した場合、イランの対応はより厳しいものとなるだろう。これはイランとならず者イスラエル政権との紛争であり、米国は絶対に関与してはならない。
現時点では、イランを挑発すればアメリカが直接介入してくれるというイスラエル・ネタニヤフ首相の見立てが失敗したのかもしれません。
今回の事態で、先に挑発したのはイスラエルでした。自国のために国際紛争のルールを変更してしまっていいのでしょうか。
アメリカ側はさまざまな事情で合理的な戦略判断ができず、中長期的にイランに負けつづけてきた歴史があります。
一方、イランはこれで国内への示しはついたのかもしれません。
万が一紛争が拡大すれば中東産のエネルギー輸出は途絶えてインフレ再加速が確実視され世界経済は傾く可能性が高くなっていきます。このまま収束してくれればいいのですが。