タクシー運転手にタメ口で話す人は信用できない

仕事でもプライベートでも、食事をした後に次のお店に何人かで一緒にタクシーに乗る機会があります。

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先日もそんな機会がありましたが、助手席に座っていた人がタクシーの運転手さんにタメ口の命令口調で行き先を指示していて、かなり違和感を感じました。

タクシーに乗る場合、運転手さんとは恐らく初対面であるはずです。たまたま乗った車で目的地まで運んでもらうという仕事を依頼する・されるの関係です。

信頼関係の確立した親しい相手ならともかく、見知らぬ初対面の人に仕事を依頼するのにタメ口ということは、依頼相手としてリスペクトが無いことを意味します。

恐らく全ての初対面の取引先相手にタメ口対応してるとは思えません。つまり、相手のポジションによって対応を変える人だということです。

ということは、その人が今は自分に対して丁寧に対応してくれているとしても、将来立場が変われば、上から目線でタメ口対応される可能性があるのです。

タクシーの例と似ていますが、上司や取引先にはペコペコしているのに、部下や年下相手になると一転して高圧的な態度になる体育会系のノリの人もいます。

これも将来立場が変わったら対応も変わるのかと思うと、何だかなあという気分になってしまうのです。

確かに、誰しも多かれ少なかれ人によって態度を変えてしまうことはあるかもしれません。しかし、あまりに露骨でわかりやすい対応をされると、心配になってしまいます。そんな人を信用して、果たしてご縁を深めていってしまっても良いものかと躊躇してしまうのです。

社会的地位、見た目や、経済力、年齢といったことで人を区別する人に自分もなりたく無いし、そういう人とは距離を置きたいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年5月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。