不倫相手への「口止め料」を「弁護士費用」と偽って業務記録を記載をした罪に問われているトランプ氏の裁判で、同氏と不倫関係にあったとされる元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏が証言しました。
ダニエルズ氏の証言は以前にもメディアなどで語っていた内容でしたが、トランプ氏と性行為に至った経緯の詳細はあまりにも生々しいものでした。
トランプ陣営はそもそも不貞行為があったという事実が「フェイクニュース」だとしています。
トランプ陣営としては例え「フェイクニュース」であったとしても、報道されることでトランプ氏の名誉が傷つく可能性があったため、ダニエルズ氏に「口止め料」を払うことでそのような事態を予防的に防ぐ意図があったと主張しています。
トランプ氏の弁護士スーザン・ネチェレス氏:「あなたはこの疑惑の事件について話さないことに同意し、その合意で多額の金銭を受け取っていたにもかかわらず、ドナルド・トランプ氏と性行為をしたと公に言おうと決めたのです。」
ダニエルズ氏:「誰もそんなことを公に言いたくないでしょう。」
彼女は、マイケル・コーエン氏がこの話を語り始めた後、声を上げなければならないと感じたと語る。
ダニエルズ氏の証言で陪審員がトランプ氏のことを聖人君主だと思うことはまずあり得ません。しかし、業務記録の改ざんをめぐる裁判で、ここまで赤裸々な話題が必要だったかどうかは疑問です。
「口止め料」を払うこと自体は違法ではありませんが、検察はトランプ氏が業務記録の改ざんを通じて有権者の投票行動を左右する情報を隠そうとしたことが悪質であり、罪に問われるとしています。しかし、そもそも州検察官が連邦法を援用することには無理があることを指摘する識者も。
トランプ起訴の核心にある疑わしい法的理論を解説
起訴状を全部読みました。この事件は完全に冗談で、法廷で却下されるでしょう。これはトランプ陣営にとってまさに贈り物です。まるでアルビン・ブラッグがトランプを当選させようとしているかのようです。ニューヨーク市とその市民にとって完全な恥辱です。
仮に今回の裁判でトランプ氏の無罪が確定することになれば、ニューヨーク州検察の威信は大きく傷つき、自身が政治的迫害に遭っているというトランプ氏の主張に信ぴょう性が増します。これから続く裁判の展開は要注目です。