「自分の魅力」は自分ではなかなか気がつかない

インナーサークル資産設計実践会メンバーと北海道のルスツに来ています。

今回の目的の1つは、ルスツにある不動産の視察です。

北海道は近年スキーリゾートが世界的な人気となっており、ニセコには冬になると大量の外国人観光客が詰めかけています。

まだニセコほど有名ではありませんが、隣街にあるルスツも良好な雪質が人気です。

冬のホテルの宿泊料金は、ルスツにあるウェスティンが一泊20万円を超えるそうです。日本人には手が出ないレベルまで高くなってしまいました。

しかし、既に高騰してしまったニセコに比べルスツの地価はまだ割安で、良い立地の土地を購入することができれば投資対象として有望だと考えています。

今回、視察した土地の中には蝦夷富士の愛称でも知られる羊蹄山が見える場所もあり、テンションが上がりました(写真)。

熱い視線が注がれている北海道のスキーリゾートですが、わずか10年ほど前にはただの雪の多い過疎の村と思われていました。

地元の人たちが村から離れていき、土地を無料でも引き取って欲しいと言われるような人気の無い場所だったのです。

地元の人や日本人が気がつかないパウダースノーの魅力に惹かれた欧米の外国人がスキーリゾートとして注目するようになり、今や大量のスキー客がやってくるようになり、それと共に投資ブームが起こっているのです。

このような例は日本各地に存在しているように思います。

最近出かけた香川県の三豊も、地元の人には単なる過疎の街だと思われていました。

ところが海岸の夕陽の美しさがインスタグラムで注目されると、人気の観光スポットとしてブレイクし、観光客が100倍に増えました。

今や県外からも、若者の移住が相次ぎ、魅力のある街に生まれ変わっています。

primeimages/iStock

自分の魅力に自分ではなかなか気がつかない。これは観光地に限らず人間でも同じです。

欠点だと思っていたことが、他の人から見ると長所に見える。

自分では価値が無いと思っていたのが、時代の変化によって特別で貴重なものに生まれ変わる。

同じ物事は見方によってプラスにもマイナスにも捉えることができるのです。

そう考えれば、自分には魅力がないと一方的に決めつける必要はありません。自分の中にまだ自分が気がついていない魅力がある。そう考えて自分の魅力を探していくべきなのです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年5月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。