国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官が、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡る戦争犯罪の疑いで、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相と、ハマス最高指導者のハニヤ氏とガザ地区トップのシンワール氏、軍事部門トップのデイフ氏の逮捕状を請求すると発表しました。
■
対象をイスラエル、ハマスの両方としているところが画期的です。
カーン検察官は「法を選択的に適用してはならず、平等に適用しなければならない」という当然のことを主張しているそうです。
これに対しアメリカのバイデン大統領はICCを非難する声明を発表しています。
ICCは123の国と地域が加盟し、集団殺害や人道に対する罪など個人の戦争犯罪を追及するために設立されましたが、アメリカは自国民の保護を理由にICCに加盟していません。
アメリカはICCに対して圧力を強めることが懸念されます。
これを機に、日本はネタニヤフ政権との距離感をしっかり測り直したほうがよいのかもしれません。
ネタニヤフ政権も連立政権で一枚岩ではないゆえにその支持基盤は危ういです。
イスラエル国内でもネタニヤフ政権への批判が日に日に高まっているようです。
x.com
国際社会における法の支配が問われています。