海外一人旅の魅力は「想定外の展開」にある

Michal Krakowiak/iStock

友人の結婚式に出席するためにギリシャのサントリーニ島に行くことになりました。今回はトルコ航空でイスタンブール経由でアテネに出て、そこからサントリーニ島というルートです。

 

予約にはアメリカンエキスプレスのプラチナ・コンシェルジェ・デスクのトラベルサービスを使いました。旅行専用の電話窓口があって、きめ細かなサービスをしてくれます。今回は利用金額に応じたハイヤーサービスで成田空港までのBMWでの送迎サービスも付いてきました。

当日の朝になって突然イスタンブール行きのフライトが50分遅延するという連絡が入りました。ハイヤーの時間をずらしてもらい、イスタンブールの待ち時間が短くなってラッキーだと思っていました。

すると今度は、イスタンブールからアテネのフライトが欠航になったとトラベルデスクから連絡がありました。次のフライトに振り替えするとのことですが、フライトは深夜1時過ぎでアテネの空港到着は早朝3時過ぎです。ホテルにチェックインできる頃には恐らく夜明けを迎えています。

果たしてアテネのホテルには何時にチェックインできるのでしょうか?

想定外の事態がまだ次々と起こりそうですが、これは何だか人生とよく似ています。

人生とは、数十年の間に想定外のことが次々と発生して、それに対して解決法をあれこれ模索することの繰り返しと捉えることができます。

それが数日の間に凝縮して発生するのが一人旅です。

人生も一人旅もトラブルは避けられません。そんな起こっていることにいちいち落ち込んでいては勿体ない。むしろ、トラブルをどうやって解決するのか?あるいはトラブルをどうやって楽しむのかを考えた方が豊かに過ごせます。

サントリーニ島には結婚のお祝いに日本から50人近くが集まるそうですが、そこでも何か想定外の事態が発生しそうで、その方が何だかワクワクします。

やっぱり海外旅行は予定が決まった団体旅行よりも、想定外のことが発生する自分で組み立てるプライベートツアーの方が圧倒的に魅力的です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年6月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。