外食より「おうちご飯」が美味しくなる理由

港区おじさんから晴海フラッグおじさんになって自炊の機会が増え、その結果何となく外食する機会が減りました。お付き合いやお仕事以外の外食は目的を持って行く。自分が本当に行きたいと思うお店以外に行くことは減りました。

外食はプロが作ってくれるお料理ですが、自宅で素人が作る「おうちご飯」方が美味しく感じることは珍しくありません。

その理由の1つは材料です。

高級店であれば仕入れの際にお金に糸目をつけず最高の素材を使えます。しかし、多くの飲食店は価格を抑える必要がありますから材料にコストをかけられません。街中華やエスニック料理のお店のような大衆店は、人気店であっても肉や野菜の品質が悪いことも多いのです。

また、お店によってはインパクトのある味にするために「魔法の粉」が入っている場合もあります。味付けも全体に濃いめですから、後味があまり良くないこともあるのです。

であれば、自宅で素材にこだわった自炊の方が素材のクオリティが高く満足度も高かったりします。

また、自炊なら自分に合ったカスタマイズが出来ます。

私は山椒や一味のような香辛料や、ネギやパクチーのようなクセのある野菜が好物です。自宅で食べれば、ネギ多めやパクチーマシマシにして、好みのスパイシーな味にすることは自由です。

そして何より自宅ならリラックスして食べられます。

カジュアルな服装で、食べるスピードやボリュームも気分で変えられます。

例えば、最初はお刺身と日本酒で和食を食べて、少し休んで、またお腹が空いたら今度は〆のタイカレーにオレンジワインを合わせるといった組み合わせも自由自在に可能です。

という訳で、手の込んだフレンチやイタリアンのコース料理や、お寿司や焼き鳥はプロに任せようと思いますが、それ以外は外食したいと思えるお店が段々減ってきました。

外食の回数は減ったとは言え、新しいお店はこれからも積極的に開拓したいと思っています。そしてまたSNSで「行ってはいけないお店」をアップしていきます。

DragonImages/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。