東京で車乗るなら「ヒルズカード」は作っておいた方が良い

久しぶりに車を購入することになって、最初にやったことは「ヒルズカード」を作ったことです。こちらは年会費無料のマスターカードですが、メリットは駐車場料金が無料になるサービスがあることです。

六本木ヒルズは2時間無料、それ以外の東京港区にある「ヒルズ」の駐車場も1時間無料です(写真)。しかも、1日何回でも使えますから、六本木ヒルズの後で虎ノ門ヒルズに行って合計3時間無料になります。

もっと言えば、六本木ヒルズに2時間駐車して、出庫してからまた駐車すれば4時間無料で使えることになります。

カードを作るだけで毎回無料ですから、都心で車を運転することがある人は作らない手はありません。

駐車場料金は1時間800円ほどですから、金額としてはタクシーなどに比べると大したものではありません。しかし、駐車場無料と言われるとお得な感じがしてつい利用してしまうのが消費者心理です。

森ビルは駐車場を無料にして集客力を強めて、入居しているテナントの売上アップを狙っているのだと思いますが、赤坂、虎ノ門、麻布台、六本木、表参道と都心の一等地にこれだけ施設があると近くに行く時に利用することができて、つい立ち寄ってしまいます。

東京のコインパーキングの価格は恐ろしいほどに値上がりしています。銀座には12分550円という1時間で2750円もするコインパーキングもあるそうです。ヒルズの駐車料金は無料サービスを使わなくても1時間800円程度と良心的。しかも炎天下の平置きではなく、室内に安全に格納してくれます。

不思議なのはナゼ六本木ヒルズだけが2時間無料で、他の場所は1時間しか無料にならないのかです。むしろ利便性の良い人気の六本木の方が無料の時間が少なくても良いくらいに思うのですが、そこに森ビルのどんな戦略があるのかを知りたいです。

CHUNYIP WONG/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。