早田ひな選手「特攻資料館に行きたい」に過剰な想いを託すわたしたち

パリオリンピック帰国後の会見で「鹿児島の特攻資料館に行って、生きていることを、そして自分が卓球をこうやって当たり前にできているということは、当たり前じゃないというのを感じたい」と語った卓球の早田ひな選手の発言に、中国、さらに韓国から非難が殺到する思わぬ事態が起きています。

早田ひな選手 Wikipediaより

早田選手の発言の文脈を無視して持論を投影しする人が巷に溢れました。共同通信は、中国の樊振東選手と孫穎莎選手が早田選手へのフォローを外したことを報じています。

中国選手が早田さんへのフォローを外すか外さないか、そんなこと、ニュースとして報じる価値は一体どこにあるのか。 https://t.co/JmVDpVlBdh

— 石平太郎 (@liyonyon) August 14, 2024

卓球の早田選手の知覧発言はメディアがまともなら称賛するはずだ。ところが中国選手がフォローを外したと日本人に批判的な記事を書く。アメリカでもメディアは政権に批判的なのだが、他国からの批判にたいしては猛反発する。外国から批判されて反論しないメディアは日本だけだよ。

— kakikoSHOP (@shop_kakiko) August 16, 2024

「国家、国民を守る為に特攻で散華された英霊のお陰で今の日本がある事は忘れてはいけない」と受け取る人も多く見られます。

国家、国民を守る為に特攻で散華された英霊のお陰で今の日本がある事は忘れてはいけない

早田ひな選手、帰国会見「鹿児島の特攻資料館に行って、生きていること、そして自分が卓球を当たり前にできていることが当たり前じゃないというのを感じてみたく行ってみたい」
pic.twitter.com/xmOYmmV5PO

— 山下弘枝 (@chihaya0425) August 13, 2024

「靖国参拝批判は詭弁だということが明らかになった」という主張も見られます。

ほらね？わかりやすい。靖国神社がA級戦犯を祀ってるから駄目！参拝は軍国主義だ！ってC国K国がいってたことは全部ウソだったんだよ。なぜって、卓球・早田ひな選手が「鹿児島の特攻資料館（知覧特攻平和会館）に行きたい」といったらC国が「中国人の感情への冒涜」「超えてはいけないラインを超えた」… pic.twitter.com/bCdq8RewsY

— 丹羽薫（ニワカちゃんの憂鬱） (@NIWA_KAORU) August 15, 2024

そもそも靖国と特攻資料館の違いを理解している人は少ないのかもしれません。

五輪メダリストでこうした発言をした人を他に知らない。
もっとも人知れず、特攻会館や靖国神社に報告に訪れた選手はいただろう。
いずれにせよ、こうした心構えの若者がいることに勇気づけられる。
■早田ひな「特攻資料館行きたい」「卓球できること、当たり前じゃない」 https://t.co/J2XnNWgaiS

— 島田洋一（Shimada Yoichi） (@ProfShimada) August 15, 2024

「特攻があったから今の日本が幸せで平和だっていうのはちょっと違う」という発言も。

早田ひな選手の“特攻平和会館行きたい”に、古市憲寿氏「特攻があったから今の日本が幸せで平和だっていうのはちょっと違う」 https://t.co/Z5qlOUEQPO

— Share News Japan (@sharenewsjapan1) August 16, 2024

古市氏のこの発言に対して「早田選手はそんなこと言っていない」という批判が溢れました。

別に早田ひなさんはそんなこと言ってないだろｗ

— ERIKSON🇯🇵🇵🇭 (@ERIKSON210) August 16, 2024

古市憲寿氏が早田ひな選手の発言に「僕も父親の実家が鹿児島で知覧のそばなんで､知覧とか万世の特攻の資料館はよく行ったりするんですけど､特攻があったから今の日本が幸せで平和だっていうのはちょっと違うなと思っていて､むしろ特攻みたいなことをさせない社会にしていく必要があると思う」と｡は…

— 門田隆将 (@KadotaRyusho) August 16, 2024

古市氏からは「特攻隊を美化する風潮を批判しただけでそんなこと言っていない」と再反論がなされました。