秋篠宮皇嗣家の悠仁親王が、本日、18歳の誕生日を迎えられ成年に達する。愛子さままでの皇族は20歳だったのに、どうしてかといえば民法が改正されたのでそれに習ったのである。
そのあたりの詳細は、『系図でたどる日本の皇族(TJMOOK)』および、『「愛子天皇」よりずっと現実的…「愛子さまが大活躍される未来」のために国民がすべきこと 成年を迎える悠仁さまは「未来の天皇」としてスタート』の記事で紹介したが、概略以下の通りである。
歴代天皇のうち、昭和天皇や上皇陛下は、18歳で成年とされた。これは、18歳の段階で皇太子だったので皇室典範にもとづき一般国民や他の皇族とは違って18歳をもって成年としたのである。
それに対して、今上陛下は、18歳の段階では昭和天皇がご存命であったので皇太子でなかったので20歳で成年となった。
ただし、上皇陛下のときも、まだ高校生だったので、一連の成年式の儀式は翌年に大学へ入ってからとされたので、その前例にならって、来年、大学入学後に挙行される。
そのときは、宮中での成年式のほか、その一ヶ月前には、記者会見が行われ、武蔵御陵・伊勢神宮・神武陵への参拝が行われるはずだ。
ただし、愛子さまは、記者会見は学業多忙を理由に翌年三月まで延ばされ、昭和天皇の武蔵御陵・伊勢神宮・神武陵は、されないまま終わってしまった。
成年式を来年、することについては、今年しないのは、身勝手だとか愚かなことをいう人がいそうなので、上皇陛下の前例にならったものであることをあらかじめいっておこう。
いずれにせよ、成年になられたことによって、昭和天皇の時代の浩宮殿下(現天皇)と同じ立場になられるのである。
一部の識者は、秋篠宮皇嗣殿下は、皇太子とは立場が違うと誤った認識を論じているが、そもそも、継承順位第一位の皇弟の立場と、皇太子との違いは、天皇陛下に新たな皇子の誕生があったときに、継承順位第一位の地位を失うというだけだ。
それなら、秋篠宮皇嗣殿下がされた『立皇嗣礼』は何であるかというと、現実問題としては、新たな皇子の誕生はありえないという声明である。
それでも誕生があったら、どうするかといえば、太子の立場を降りられるか、特例法をつくっていったん皇嗣殿下が即位され、そのあとに新しい皇子に皇位を継承させるかを議論することになるのかもしれない。
しかし、陛下に新たな男子が生まれる可能性があるから皇嗣殿下は、皇太子とは違うというのは、何らかの特殊な状況が生まれる可能性を論じることであり、不敬という言葉は使いたくないが、まったく失礼な話だ。
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