ようやく昼ごはんを片付けてホッとしたのも束の間、また魔の時間がやってくる……! 「困ったな、夕飯何作ろう?」と考えて準備するのが嫌でたまらない!
どんなに疲れていても、どんなに悲しくても、やさしく自分を応援してくれるほっこりスープがあれば、心身ともに健やかに。レシピにはさりげなく薬膳の工夫が盛り込まれているから、きっとあなたの疲れた体と心を癒してくれるはず。
「私を整えるスープ」(サニー早苗 著)WAVE出版
[本書の評価]★★★(70点)
【評価のレべリング】※ 標準点(合格点)を60点に設定。
★★★★★「レベル5!家宝として置いておきたい本」90点~100点
★★★★ 「レベル4!期待を大きく上回った本」80点~90点未満
★★★ 「レベル3!期待を裏切らない本」70点~80点未満
★★ 「レベル2!読んでも損は無い本」60点~70点未満
★ 「レベル1!評価が難しい本」50点~60点未満
疲れた時こそ、スープにしよう
仕事や家事でクタクタ・・・・・・。 そんな時を思い出してください。著者のサニーさんは次のように言います。
「あなたは余力を振り絞ってがんばって料理をするタイプですか?それとも、外食やお惣菜にしちゃうことが多いでしょうか。どちらがいいとか悪いとかはありません。どんなにクタクタでも料理がささっとできちゃう人もいます」(サニーさん)
「もしも、『料理が面倒、大変というストレスから抜け出したい』『すぐに外食やコンビニに行く頻度を減らしたい』『食べ終わったあとも体が楽な料理がさっとできたら嬉しい』『疲れた時でもすぐできる満足料理を知りたい』といういずれかの場合は、外の食事に頼るよりも簡単で美味しくヘルシーな料理をご紹介します」(同)
しかし、そんな理想の料理なんてあるのでしょうか?
その欲張りな願いをすべて叶える料理こそが、「スープ」だと、サニーさんは言うのです。
「スープには、じっくりとコトコト煮込むタイプのスープもありますが、ささっと簡単にできるタイプのスープもあります。しかもインスタントではなく、手作りをしたとしても、数分以内で準備できるものもあるんですよ。それなら忙しくても作ろうと思えるのではないでしょうか」(サニーさん)
「ちょっとしたコツを取り入れるだけで簡単に自分の体調に合わせて作ることもできます。おかずをゼロから手作りするのはさすがにしんどくても、スープなら可能です」(同)
スープの効能とは
じつは、筆者も野菜スープやキムチスープをよくつくる。野菜が持つ抗酸化物質は老北・肥満を防ぐ効果がある。さらに、食物繊維で、腸内の毒素や老廃物を排出し便秘にも効果がある。太る原因となる血糖値上昇を抑え余分な脂肪を出す。腹に溜まるので空腹による過食を防止する効果もあると言われている。
味つけや食材の追加も自由にできるので飽きずに毎日食べられる。消化がいいので、胃への負担が軽減できる。一般的な他の料理と比較してもカロリーが低い。食をガマンするとストレス過多になるので、スープでお腹を満たすようにしている。
本書ではスープに特化して、幸せな食事につながる考え方と、体と心を「整えるスープ」レシピが紹介されている。この機会に秋の夜長を楽しんでみては如何だろうか。
尾藤克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)