初心者おすすめ!生成AIの便利な使い方 3選

黒坂岳央です。

生成AIを上手に活用するには、かなりコツとプロンプト理解が求められる。パッと見、呪文のようにハッシュタグを入れて、オーダーを出すことで有効な回答が返ってきたり、ハルシネーション(間違った回答)を回避するためのコツも経験の中で磨かれていく。

それ故に初心者が「これは本当に役に立つ!」と実感するのはなかなか難しい。検索エンジンに入れている言葉を入力するだけだと、「生成AIって思ったより大した事ない。ググる方がいい」となってしまいがちだ。

そこでこの記事では初心者でも簡単かつ便利に活用できる方法をシェアしたい。

(注)生成AIに著作物や個人情報を提供しないように。たとえば、書籍の文章や他人の名前・連絡先などのデータをそのまま質問に含めると、著作権侵害やプライバシーのリスクにつながる可能性がある。質問する際は、内容を工夫して自分の言葉でリライトするなどしてリスクを避けることが肝要である。

zhuweiyi49/iStock

セカンドオピニオンに使う

筆者がやっているのはセカンドオピニオンに活用する方法だ。

医師や税理士、プログラマーやパーソナルトレーナーから受けたアドバイスについて分からない箇所や疑問を感じたらその場で聞くようにしている。だが、時間の都合で毎回できるわけではないし、時には帰宅後に「そういえばこれはどうなのか?」と疑問が生まれることもある。でも専門性が高すぎると身近な人には聞けないし、検索して出てくる結果は論文ばかりで難しいというものもよくある。疑問のニーズがニッチ過ぎてYouTuberも取り上げない。そんな時こそ、生成AIの出番である。

たとえば筆者はずっとウォーキングをしてきたが、エアロバイクも有効だとアドバイスを受けた。検索すると「ウォーキングとエアロバイクはどっちがいい?」といった記事や動画はたくさん出てくるが、ハイブリッドで両方するほうがいいのか判断に迷った。

「ウォーキングとエアロバイクを日替わりでするべき?それぞれ30分ずつするべき?エアロバイクはどの程度の強度で筋トレと有酸素運動の境目がある?」こういった非常に細かい疑問を解消することができなかった。そこで生成AIに質問をすると自分の筋トレニーズにマッチした優れたアドバイスをくれ、結果としてウォーキング30分、エアロバイク30分を毎日することにした。

また、子供を病院に連れて行く際にも医者からの診断で不明点がある場合や判断に迷った時は生成AIをセカンドオピニオン代わりにすることで、いいアドバイスになることも少なくない。

もちろん、ハルシネーションのリスクもあるし専門家同士で意見がわかれるような話は専門家に尋ねるべきだ。でもその段階にない、ちょっとした疑問を解消したい時に生成AIは非常に優れた相談役になってくれる。

投稿前のチェック

筆者は記事、動画、SNS投稿をしている。慣れていない頃は出した記事が炎上してしまって罵詈雑言を頂いたことも何度かある。また、そこまでいかずとも伝えたいことが誤解されて対応に苦慮したこともあった。

しかし難しいのはあまりに無難な事ばかりでは誰も振り向いてもらえない。かといって攻めすぎて実は自分が間違った内容だったという時は炎上してしまう難しさがある。自分は現在、グレーゾーンの記述については生成AIにチェックしてもらっている。この言葉遣いで誤解を与えないか?情報は正しいか?こうしたオーダーである。何度か生成AIの回答で修正が必要だという判断につながり、「出す前にチェックしておいてよかった」と胸をなで下ろすことになった。

特に気をつけたいのが、「世間に物申す!」「これは間違っている!こうあるべきだ!」といった攻めた投稿だ。SNSでは毎日のようにどこかで不適切な物言いで炎上しているので、そうした人は生成AIで投稿前に確認するクセを付ける方がいいだろう。

解説

最後に難しい投稿や記事の解説をしてもらうのだ。

専門家の発信内容について、「ん?」と理解できないことがある。どういう意図でいっているのか?分からない時も生成AIの出番だ。前後の文脈、話の流れを入れて、「なぜこういっているのか?」という意図を尋ねればいい。そうすることで丁寧に教えてくれるので疑問は解消され、スッキリする。知識も豊富になるので分からないまま放置せず、解説してもらうことをすればいいだろう。

その他にも活用法はたくさんある。たとえば旅行で興味のある場所をリスト化して「この目的地を効率的に回るプランを作って」と入れれば、無理のない効率的なルートで日程表を作成してくれたりする。生成AIを上手に使うにはコツが居る。漠然と聞いても漠然としか回答されないので、「たいしたことないな」と使わなくなる。とにかく毎日無理にでも使い続けることで手放せない存在に昇華できるのだ。

 

■最新刊絶賛発売中!

■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

YouTube動画で英語学習ノウハウを配信中!

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。