ゴルフをしていたトランプ氏を銃で狙っていたとしてライアン・ウェズリー・ラウス容疑者が当局に逮捕されました。容疑者はトランプ氏の暗殺を企ていたた可能性が指摘されています。
逮捕されたラウス容疑者は、元建設現場の作業員で、ウクライナ軍に提供する傭兵を行っていた活動家であることが分かっています。
2人目のトランプ暗殺者、ライアン・ウェズリー・ラウスは、ウクライナ支援を通じてアダム・キンジンガー下院議員とつながりがあった。ここで彼は、ウクライナで戦う傭兵を募集する取り組みについてニューズウィーク誌のインタビューを受けている。
ラウス容疑者はニューヨークタイムズ紙やニューズウィーク誌など様々な媒体で自身のウクライナ支援活動について説明していました。ウクライナ政府機関とも接触を試みていたようです。
トランプ氏銃撃犯とされる容疑者は、米国の報道機関に複数回のインタビューに応じ、ウクライナで数か月過ごし、国防省と面会するなど、ウクライナの国際傭兵グループとのつながりをアピールした。
ラウス容疑者はロシア・ウクライナ戦争が勃発した直後から、ウクライナを支援する活動を行っていました。
ラウス容疑者は2022年6月にニューズウィークのルーマニア支部との取材で、ウクライナが「善」であるとして、 「これは善対悪の話だ。これは絵本のようなもので、今まで見てきたどんな映画でも、これは間違いなく善に対する悪なんだ」と答えています。
ライアン・ウェズリー・ラウスはウクライナでルーマニアのメディアのインタビューを受けた。彼は「これは白か黒かの対立だ。物語に出てくるような善と悪の対立だ」と激しく非難した。彼はプーチン大統領に対して「現代の人間に求められる基本的な道徳観念が欠けている」として個人的な敵意を表明した
ニューズウィークはラウス氏がウクライナ軍に傭兵として参加し、実際に戦闘に関わっていたと報道しています。
速報 – トランプ大統領暗殺未遂犯のライアン・ウェズリー・ラウス、ウクライナで戦闘、戦争支持 — ニューズウィーク
また、ニューヨークタイムズに対してラウス氏はタリバン政権から逃れたアフガニスタン人を傭兵としてウクライナ軍に派遣する活動を計画していたと報告しています。
ラウス氏はニューヨークタイムズに対し、偽造パキスタンパスポートを使って、タリバンから逃れたアフガニスタン兵士をウクライナのために戦わせる計画だと自慢した。 彼は彼らをパキスタンとイランからウクライナへ移送するつもりだと述べた。
2023年6月24日 ニュース (ニューヨークタイムズ)
盗まれた勇気:嘘をつき、浪費し、口論するウクライナの米国ボランティア
在郷軍人会の拡大が停滞する中、ノースカロライナ州グリーンズボロ出身の元建設作業員ライアン・ラウス氏は、タリバンから逃れたアフガニスタン兵士の中から新兵を募集している。昨年ウクライナで数か月を過ごしたラウス氏は、パキスタンやイランからウクライナへ、場合によっては違法に兵士たちを移動させる計画だと語った。
容疑者の犯行目的は明らかになっていませんが、一部界隈ではトランプ氏のウクライナ支援への立ち位置が今回の暗殺未遂の原因になったのではないかと指摘しています。
トランプ氏はロシア・ウクライナ戦争に対しては停戦を求めるべきだと一貫して主張しています。直近のテレビ討論会でもその決意を明確にしました。
ABC: あなたはウクライナがこの戦争に勝つことを望みますか?
トランプ氏:戦争を止めたい
ウクライナの「正義」を信じて疑わない人々は、トランプ氏が「ロシア寄り」で、同氏が大統領に再選すればロシアによるウクライナ領土割譲を容認することを警戒しています。
しかし、第一次トランプ政権は、ロシアに対して強硬姿勢をとっており、ウクライナに対してはオバマ政権が躊躇していた殺傷兵器の供与を実行しました。また、第二次トランプ政権で政権入りが噂されているポンペオ氏はウクライナ支援の継続を熱心に主張しています。
識者はトランプ氏はウクライナを見捨てるどころか、さらに支援を拡大させる可能性があると指摘しています。
トランプ氏の最近の言動を見ても、再選後にウクライナを見捨てるとは到底考えられません。トランプ氏は、直近で採択されたウクライナへの軍事援助を支持する発言を行っています。
ウクライナを盲目的に支持しているラウス氏の行いにより、共和党内でのウクライナ支援に抵抗する動きが活性化する恐れがあります。それは、ラウス氏が望んでいたことなのでしょうか?