今週発表された東京の都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)にある70平米換算の中古マンションの2024年8月末の価格は、前月に比べ3.9%高い1億2756万円になりました。
もはや、日本人の会社員が自力で買える価格水準を超えています。
価格の動きを見ると東京の都心部の物件価格だけ大幅上昇し、都心部とそれ以外の2極化が進んでいます。
これは海外からの資金が流入している事が影響していると考えられます。
日本人が海外不動産投資をする時に中心都市の中心部の物件を探すのと同じように、外国人も東京をはじめとする都市部の中心にあるエリアを狙うのです。外国人は海外の不動産と比較した割安感から購入しているのです。
私が住んでいる晴海フラッグでも、眺望の良い100平米程度の部屋が2億5000万円前後で取引されています。
売却しているのは分譲時に投機目的で買った日本人、そして購入しているのは外国人というパターンが多いようです。
最近、晴海フラッグの敷地内を歩いていてよく見かけるのがアジア系の外国人です。顔立ちは日本人とあまり変わらず、日本語以外の言語をしゃべっているので、おそらく中国、台湾、韓国といった国々の人だと想像します。
中でも、中国人の購入が増えているように感じます。
ネットで「中国人富裕層が豊洲、晴海を選ぶ理由」という新聞記事を見つけましたが、中国人の富裕層が東京の湾岸にあるタワーマンションに自国から「資本逃避」という動きがあるようです。
これから湾岸エリアのマンション価格がさらに上昇すれば、ますます、日本人が購入することが難しくなり、中国を始めとする海外から来た人たちに買われることになると予想します。
中国人のような外国人住民が増えれば、敷地内にあるお店も彼らに合わせた品揃えになっていきます。飲食店も現地の味に近い中華系のお店が増えるかもしれません。
中国人の爆買いによって晴海フラッグがチャイナタウンになる日も遠くない。そんな予感がしてきました。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年9月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。