14日、中国が台湾を囲む形で大規模な軍事演習を実施しました。近年、中国は台湾への威圧を念頭に軍事演習を頻繁に行っており、回数を重ねるごとにより実戦を想定した内容になっているとの指摘があります。
今回の中国軍の演習は台湾の頼清徳総統の演説に対抗する意味合いがあると見られています。
頼氏は10日の演説中に中国が重視している「一つの中国」原則を否定する発言をしており、台湾が実質的な「国」であることを示唆しました。台湾を自国の領土の一部だと認識している中国としては許容できない発言であり、今回の演習に踏み切りました。
しかし、軍事のエキスパートによれば、中国が近いうちに台湾侵攻を計画している兆候は見られないようです。逆説的に、大々的に行われている軍事演習は中国人民解放軍の準備がまだであることを示しています。
米軍関係者などによると、中国は2027年までに台湾侵攻を完遂するための能力を確保する可能性があると見られています。
生前の安倍首相は自衛隊幹部に対して日本は「中国に勝てるのか」と問いかけていたようです。この発言は日本政府内で中国が台湾侵攻を行う可能性が高く見積もられていることを示しています。
台湾有事が起これば、日本は自動的に交戦国となることが確実視されています。
石破首相が今年の衆院選、来年の参院選で勝利すれば、2027年まで任期が続きます。その間に有事に直面した場合、日本は中国に「勝てる」ことができるのでしょうか?