萩生田氏「政党交付金2000万円は事前の連絡も無い、執行部に疑問」

石破執行部はどうなってるんだ…

萩生田光一「政党交付金2000万円は事前の連絡も無い、執行部に疑問、有難迷惑、返金も検討」

10月27日に投開票が行われる衆議院議員選に関して、自由民主党が非公認とした候補者の居る政党の支部に対して政党交付金2000万円が支給されていたとする報道があり、自民党本部が説明した内容について、東京都第24選挙区で立候補している自民党の萩生田光一氏が説明をする動画を10月24日深夜にSNSにUPしました。

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この度、非公認候補に対して自民党本部から政党交付金が支給されたとの報道がありました。当方としても報道されるまでまったく存じ上げず、確認をして初めて、私が支部長を務める自民党東京都第24選挙区区支部の政党交付金専用口座へ2000万円が、選挙公示後の10月16日付で振り込まれたことを確認しました。当然、今回の選挙費用としてまったく使用しておりません。政党交付金は一般的に党勢拡大のために使われるものでありますが、今回は私は無所属候補でありまして、自民党のマニフェストさえ届いておらず、党勢拡大の何についていったい使用できるのか、非常にわかりにくく誤解を招くものであると感じております。そのため、なぜこのような選挙期間中に支給を決定したのか、また、事前に連絡も無かったのか、執行部の判断に対して大変疑問を抱いてます。これまで私は執行部への批判を控え、目の前の選挙に専念をしてまいりました。しかし、率直に申し上げて、選挙直前の非公認の基準、そして今回の政党交付金の交付に関する執行部の対応、首を傾げざるを得ません。そもそも個人的な関係でも閣僚や或いは党幹部は応援に行ってはならない、そのくらい厳しい対応をしているにもかかわらず、突然このような資金を振り込まれても正直申し上げて有難迷惑な話だと思います。選対の幹部の皆さんは、裸一貫、とにかく無所属で頑張ろう、皆さん心を一つにして戦っている最中にこのような報道が起こること自体が我々にとっては迷惑な話です。今回の政党交付金については、あらぬ誤解を招いているため、返金も含めた対応を自民党本部と協議してまいります。引き続き無所属候補として正々堂々と選挙戦を戦い抜く決意でございますので、皆さまのご理解とご支援、心からお願い申し上げたいと思います。

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自民党のマニフェストすら届いていないのに党勢拡大…?執行部の説明との矛盾

自民党の総裁・幹事長室名義で書かれた、当該報道に関する説明文書。

政党交付金の定期交付とは別に、選挙用として別途交付したのが今回支給されたものであるとしています。そして、「党勢拡大のために使うよう、通知している」とあります。
(※報道では13日付とするものが見られるが*1、都24区支部への通知がいつなのかは不明)

他方で、萩生田氏は「当方としても報道されるまでまったく存じ上げず」「事前に連絡も無かった」とも言っており、食い違いが生じている状態です。

矛盾のない事態としては、党本部は本当にそのような通知を書面で発したが、萩生田氏が非公認ということもあり東京都第24選挙区支部が機能しておらず、支部の事務方も萩生田氏も党本部からの通知に気づかなかった、ということが考えられます。

振り込みについては告示日の翌日というタイミングであり選挙戦を戦っている中で気づく暇も無かった、というのは実際あり得るものと言えるでしょう。

しかし、「自民党のマニフェストさえ届いていない」というのが本当であれば、萩生田氏も疑問を呈しているように「党勢拡大のため」というのはよくわかりません。萩生田氏側から要求すれば入手できたのか否かはわかりませんが、15日が衆院選の告示日であり、通知が13日付だったとすれば選挙戦の直前に突然「党勢拡大のため」動けと伝えるのは、人の手配や印刷の時間も考えればあり得ない指示だと思います。指揮系統がぐちゃぐちゃなんだなぁという感想しか出てきません。

本件は法的にまったく問題の無い、石破執行部の言動の整合性・妥当性という自民党内の話なので、選挙の争点化とするのは不適切ですが、総理大臣でもある石破自民党総裁の権力基盤が不安定であるため国政への影響も免れない事象と言えます。


編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2024年10月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。