アルゼンチンのミレイ大統領は、就任1年で肥大化した政府に対して大胆な緊縮財政策を実施し、16年ぶりの財政黒字の達成やインフレ改善を実現しつつあります。
この成果は市場や国際通貨基金(IMF)から高く評価されており、IMFは「期待以上」との見解を示しています。国民の支持も一定程度維持しており、改革の意義を直接訴える独特な手法も注目されています。
改革の影響で貧困率が急上昇し、多くの国民が厳しい生活を余儀なくされており、改革に対して抵抗運動も起きていますが、それでもインフレ改善などの成果を支持する声が高まっています。
アルゼンチンでは右派のミレイ氏が新大統領に当選し、これにより約40年間続いた左派の支配が終わりを迎えました。当然のことながら、既得権を持つ左派支持者からは猛烈な反発を受けています。
アルゼンチンでは、大統領選に出馬した際のミレイ大統領は、超過激な主張を展開するダークホースとして注目を集めましたが、実際の政権運営でも予想以上の成果を上げつつあります。
ミレイ大統領は米国のトランプ次期大統領との良好な関係を築き、さらにミレイ政権は政府支出の大幅削減で財政健全化とインフレ低下に成功し、IMFや金融機関からも「期待以上」と高く評価されています。
今後の課題は、改革の成果をいかに国民の生活に還元し、経済全体を底上げする好循環を実現できるかにかかっています。アルゼンチン国民の我慢にも限界がありので、2025年は具体的な生活改善を求める声が強まることが予想されます。
2025年に予定されている改革の一環として、アルゼンチンでは税金の種類を大幅に削減し、5種類の税のみを残す方針が示されているそうです。
インフレの原因であった放漫財政を緊縮財政に切り替える際に騒動が起こるのは、過去にも見られた現象です。同様の困難をミレイ政権が乗り越えられるかが注目されます。
現在の日本と過去のアルゼンチンの状況は似ていますが、両国の政策の違いがどのような形で表れてくるのでしょうか。