複数の米国メディアによると、トランプ政権がウクライナの兵器購入に必要な資金援助を停止していることが分かりました。また、ゼレンスキー大統領との衝突をうけ、米国の備蓄兵器の供与を禁止することも検討し始めたようです。
トランプ政権は自国の対外援助で発生している「無駄」をなくすために、対外援助凍結を表明しました。そして、その過程で対ウクライナ軍事支援も止まってしまいました。
ゼレンスキー大統領と会談するトランプ大統領 ホワイトハウスXより
ウクライナへの軍事支援停止自体はゼレンスキー大統領の訪米前から実施されていました。
一方のウクライナを侵攻しているロシアに対して、米国はこれまで行ってきたサイバー攻撃を停止する意向を示しています。
米国は自国の安全保障と引き換えに、ロシアの停戦を促す「善意」を示しています。
ウクライナが停戦に応じるまでの間、米国からの軍事支援は停止される可能性が出てきました。
ロシアにとっては、ウクライナの領土のさらなる割譲を狙う絶好の機会が訪れています。
トランプ政権のロシアに対する「譲歩」はロシア・ウクライナ戦争の停戦のためだけではなく、対中政策の意味合いも持っています。
1970年代にニクソン大統領が中国に接近することでソ連の孤立化を図ったように、トランプ大統領はロシアに接近することで、中ロの間にくさびを打とうとしているみたいです。
果たして、そう簡単に物事が進むでしょうか?
「マルコ・ルビオ氏はブライトバート・ニュースに独占的に語ったところによると、ドナルド・トランプ大統領とその政権は、冷戦中にリチャード・ニクソン元大統領が中国をソ連から引き離したのとほぼ同じように、ロシアを中国から引き離すことを目指している。」