米国上院議員のマイク・リー氏がXの投稿で、米国が北大西洋条約機構(NATO)から脱退するべきだと主張しました。
ヨーロッパは私たちを愛していない NATOを脱退しよう
マイク・リー上院議員 Wikipediaより
リー氏は、ノルウェーの石油企業が米海軍艦艇への給油を中止した、と主張する投稿をリツイートする形でNATO脱退論を主張し始めましたが、ノルウェー政府は事実ではないと訂正しています。
「ノルウェーにおける米海軍艦艇への支援について懸念を表明する報道を見てきました。これはノルウェー政府の方針に反しています。要請された支援はすべて提供されたことを確認できます。」
しかし、リー氏はその後もNATO脱退の必要性を強調しており、欧州が防衛費を増やさないことも批判し始めました。
NATOから脱退せよ
共和党のマーシー下院議員もリー氏に同調しています。
NATO は冷戦時代の遺物であり、スミソニアン博物館のトークショー用キオスクに追いやられるべきだ。
影の大統領と一部から揶揄されているイーロン・マスク氏も米国がNATOが脱退した方がいいと考えているみたいです。
真実。 私はいつも、NATO の宿敵であり存在理由であったワルシャワ条約機構が解体されたにもかかわらず、なぜ NATO は存続し続けているのか疑問に思っていました。
欧州軽視とも受け止められるトランプ大統領も含めた米国政府高官の発言により、欧州諸国の反発が強まっています。そして、その反発に呼応するかのように、トランプ氏を支持する議員の間からも欧州を敵対視する見方が浮上しています。
リー氏のNATO脱退論は、米国の核の傘に依存してきた欧州諸国を動揺させる挑発的な発言です。
そのリー氏ですが、日本で罪犯した米兵の送還を要求し、日本の司法を批判した過去があります。
Michele Ursi/iStock