予想通り党内の赤い人脈を優遇する立憲民主党

きょうは当ブログの予想通りではあるものの……という記事から。

【立憲、参院比例代表に蓮舫氏擁立で調整 24年に都知事選出馬】

立憲民主党は夏の参院選比例代表に、2024年東京都知事選に出馬した元参院議員の蓮舫氏(57)を擁立する調整に入った。複数の党関係者が6日、明らかにした。

立憲は、25年度の活動計画で参院選について「与党の改選過半数割れをめざすとともに、より大きな目標である全体としての与党過半数割れに向けて勢いをつける」と掲げた。蓮舫氏は都知事選では敗れたものの約128万票を獲得するなど知名度は高く、比例票の掘り起こしも期待できる。関係者によると、立憲は蓮舫氏を擁立する意向を、立憲を支援する各産業別労組側にも伝えた。
~以下省略~

(2025/3/6 毎日新聞)

立民が昨年の都知事選挙に立憲共産党の統一候補として蓮舫を担ぎ出すにあたって落選しても衆議院選挙か翌年の参議院選挙で確実に国会議員に復帰できることを条件にしていただろうということは書いてきましたが、予想通りではあるのですが、立憲民主党は本当に党内の赤い人脈優遇なんだなと改めて呆れました。

蓮舫氏インスタグラムより

通常、公党の党首を参議院議員が務めるのは筋が通らないのですが、蓮舫は民主党の代表になる際も衆議院への鞍替えをせず、知名度で当選しやすい参議院東京都選挙区を選び続けました。

普通に考えてみてください。

総理大臣になったとして、解散総選挙を行う事を決定したとします。総理大臣が参議院議員だと衆議院解散となっても、自分だけは国民に信を問わないということになります。

こうしたことから総理大臣や総理になろうとするような議員は衆議院からしか選ばない事が暗黙の認識となっていました。

岡田克也が蓮舫を民主党の代表に据えようとしていた時点よりも以前から蓮舫が党の代表になる話はしばしば出ていました。そのたびに衆議院への鞍替えという話もセットで出ていましたが、蓮舫はその知名度で楽に当選出来る参議院東京都選挙区から転出はしませんでした。

今回もその圧倒的な知名度で参議院比例区の票集めにもなるし確実に当選出来るだろうというところで参議院選挙の比例区からの出馬で国会議員への復帰を狙うと言ったところでしょう。

すでに立憲民主党は前回の参議院選挙で落選したモリカケの際に原口一博と一緒に行った官僚へのパワハラなどで有名な森裕子を参議院比例区に擁立することを決めています。

立憲民主党は衆議院選挙で地元有権者からノーを突き付けられ落選をした辻元清美を直後の参議院選挙の比例区に回して国政復帰させています。

この辻元清美の前例が出来てしまったため、立民にとって重要と思われる人物は当選させやすい参議院比例で優遇するという手を使うようになったと思います。

未来の党、生活の党と政党ロンダリングをしながら政党助成金を小沢一味が握るために選挙用の神輿として担いでいた嘉田由紀子を追い出したという事件が過去にありました。

この時に小沢一郎の手下として嘉田由紀子引き摺り下ろしを行った一人が森裕子です。

野田佳彦が立憲民主党の代表になるにあたってこれに協力をして党内に大きな影響力を確保した小沢一郎の重要な手下の1人として今度の夏の参議院選挙の比例区に回して国政復帰させるということなのでしょう。

特定のメンバーに優遇を行う一方で、宮口治子議員は追い出していたりします。

【立民 宮口治子参院議員が離党届提出】

この夏の参議院選挙をめぐり、立憲民主党の宮口治子参議院議員が4年前に当選した広島選挙区から党の公認候補として立候補できない見通しとなったとして、離党届を提出しました。

ことし夏の参議院選挙をめぐり、定員2の広島選挙区ではいずれも立憲民主党に所属する
▽2019年に再選した森本真治氏
▽2021年の再選挙で初当選した宮口治子氏
の2人が改選となります。

立憲民主党広島県連は、2人とも当選するのは困難だとして、森本氏の公認のみ申請し、党本部は先月、公認候補予定者として決定しました。

こうした中、宮口氏は20日、国会内で小川幹事長と面会し、離党届を提出しました。

このあと、宮口氏はNHKの取材に対し「参議院広島選挙区での立候補がかなわず、代案もないとのことで、私の居場所はここではないなと思い離党届を提出した。この先は全く白紙の状況で、無所属で頑張りたい」と述べました。

党本部は今後、常任幹事会で離党届の扱いを協議することにしています。

(2025/1/20 NHK)

立憲民主党は広島県選挙区で当選した宮口治子議員については立候補させないことを選びました。

宮口治子参議院議員 立憲民主党HPより

広島県選挙区で同党の森本真治に候補を一本化するという理由ですが、それなら宮口治子議員を比例区に回すのが筋でしょう。

一時的に立民の頭数として当選してもらっただけなので諦めろと立民が切り捨てた形です。

宮口治子議員が離党届を出すのは当然でしょう。


編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年3月7日のエントリーより転載させていただきました。