NYマンハッタンでは1泊6万円でも「安ホテル」

Art Wager/iStock

今回のニューヨークのマンハッタンでの宿泊もいつもの通りマリオットボンヴォイポイントを使って宿泊しました。「マリオットの奴隷」です。

タイムズスクエアに近い便利なホテルを選んだのですが、通常の支払いの場合の宿泊価格は1泊400ドル。日本円で約6万円です。

しかし、これだけの価格の割には高級感は全くありません。フレンドリーながら簡素なサービスで、建物の内装も老朽化したビジネスホテルのようなレベルでした。

部屋はかなり広いのですが、なんと冷蔵庫がありません。ミネラルウォーターの無料サービスもなく、テーブルに置いてあるお水は1本5ドル(700円)。歯ブラシ等のアメニティーも一切なく、伝統的なアメリカのホテルの仕様です。

マリオットカードのプラチナ特典で朝食が無料になりましたが、1階のダイニングはレストランというよりは食堂という表現がふさわしい質素なものでした。

バイキング形式で好きなものを好きなだけ食べられるようになっていますが、用意されていたのは、スクランブルエッグ、ソーセージ、マッシュポテトフライ。そして、自分で焼いて食べるパンやベーグルにフルーツやヨーグルト。それにアメリカンコーヒーでした。

典型的なアメリカンブレックファーストです。

クオリティーとしてはマクドナルド並み、いやそれ以下かもしれません。スクランブルエッグはパサパサでほとんど食べることができず、パンとソーセージにヨーグルトだけを食べて、後はコーヒーを飲んでいました(写真)。

無料サービスの朝食とはいえ、1泊6万円のホテルで出されるものとしてはかなりがっかりでした。

ホテルからほど近いペンステーションには朝から営業しているデリがたくさんあり、明日からは無料朝食をスキップして買い出しに行こうかと思っています。

しかし、それでもサンドイッチレベルですから大した朝ご飯は期待できません。しかもサンドイッチは日本円で1,500円くらいはしそうです。

マンハッタンはアメリカの中でも例外的に物価の高いエリアかもしれませんが、1泊6万円でも「安ホテル」。それなりのホテルに宿泊するには最低でも10万円くらいは必要です。

東京のホテルの宿泊料金がインバウンド需要が高まることで高騰しているのが問題になっていますが、同レベルのホテルなら半値以下でしょう。マンハッタンに比べればかわいいレベルだと思いました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年5月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。