やっぱり旅が楽しいのは人生と似ているから

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ニューヨーク弾丸旅行から東京に戻りました。

現地3泊だけだったので、時差ボケに弱い私は東京に戻ってからも体内時計が完全に壊れてしまいました。リハビリにはしばらく時間がかかりそうです。

不思議なのは往復の機内を含めて5日間でこってりとした食事を食べまくり、ワインやビールも散々飲んだにも関わらず、帰宅して体重を測ったら行く前よりも2.7㎏も減っていたことです。ここ数年で最低レベルの体重になった理由は何なのでしょうか?

それはともかく行く前はあまりテンションが上がらなかったニューヨークですが、実際に行ってみると現地で楽しく時間を過ごすことができ、あっという間に終わってしまいました。

現地の不動産視察も有意義で情報をたっぷり収集できましたし、千葉修司さんのニューヨーク講演のゲスト登壇も参加した皆さんに短い時間で思いの丈を伝えることができました。

やはり旅は楽しいものです。そう思えるのは人生に似ているからだと思いました。

旅行に行く前にはスケジュールを立てて準備して行きますが、現地に着くと想定しないことが発生することが珍しくありません。

もし突然のトラブルに見舞われたら、全神経を集中させて解決する方法を考える。そのプロセスは渦中にいる時は大変ですが後から考えるととても貴重な思い出となり大切な経験になってくるのです。

逆に嬉しい想定外もあります。見知らぬ道を歩いていて、たまたま入ったお店がとても気に入って、思いがけない素敵な出会いが経験できたりすることもあるのです。

自分がどんな選択をするかによって体験できるものが変わってくる。

そして自分の力だけでは何ともならないことがあることも痛感する。

まさに人生と同じです。

リスクを取らず決められたレールに乗って安定した道を歩くだけの人生がつまらないのと同様に、パッケージツアーで全てをお膳立てされる旅行も味気ないものです。

それは、想定外がなくて予定調和すぎるからです。

今回ニューヨークに滞在して感じたのは、ここは観光する場所ではなく、滞在して生活を楽しむ場だということ。

将来は1ヵ月ぐらいニューヨークに滞在するのも悪くない。気が乗らなかったニューヨークだったのに、気がつかないうちにそんなふうに思い始めている自分がとても意外でした。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年5月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。