2025年6月3日に行われた韓国大統領選挙で、革新系野党「共に民主党」の李在明候補が優勢であることが、韓国メディアの出口調査により明らかになりました。
李在明氏インスタグラムより
出口調査の結果によると、李氏は他の候補を大きく引き離しています。開票でも同様の傾向が続けば、李氏の当選は確実視されるでしょう。
JTBCによる韓国大統領選挙の出口調査:
(中央から中道左派)
李在明 50.6右派
キム・ムンス 39.4% (中道右派(中道右派)
イ・ジュンソク 7.9
今回の韓国大統領選の最大の争点は、尹錫悦前大統領が発令した「非常戒厳」に端を発した政治的混乱の是非です。出口調査の結果から、多くの有権者が尹氏および与党「国民の力」を否認したことが読み取れます。
李氏は「反日」だという前評判がありますが、中道派への配慮から、今回の選挙戦では対日強硬姿勢を抑えていました。
尹氏が築いた友好的な日韓関係を李氏が継承することを願うばかりです。
李候補は約51.7%の得票率を獲得し、保守系与党「国民の力」の金文洙候補(約39.3%)を大きく引き離しています。
李候補の支持が広がった要因として、前大統領尹錫悦氏の弾劾による政局混乱が挙げられます。尹政権の不安定な政策運営に対する批判が高まり、李候補が掲げる社会福祉の拡充や経済格差の是正が有権者の支持を集めました。また、李候補は選挙戦を通じて中道層の取り込みを強化し、幅広い支持を獲得しています。
勝利すれば、韓国では3年ぶりの政権交代が実現することになります。外交面では、日韓関係の行方が注目されます。李候補は今回の選挙戦では歴史問題に関して慎重な姿勢を示しており、日本との関係改善には時間を要する可能性があります。一方で、経済協力や安全保障の面では、日韓の連携が不可欠であり、今後の政策に注目が集まります。
韓国の政治情勢は大きな転換点を迎えており、李候補の勝利が確定すれば、新政権の政策運営が国内外に与える影響が注視されるでしょう。