イーロン・マスク氏は6月11日、SNS「X(旧ツイッター)」にて、ドナルド・トランプ大統領に対する先週の投稿について「言い過ぎた」と述べ、後悔の意を表明しました。
先週、大統領 @realDonaldTrump について投稿した内容を後悔している。行き過ぎた内容だった。
これは、5日に激化したトランプ大統領との対立の修復を図る動きと見られます。
マスク氏は先週、減税延長法案をめぐる意見の相違から、トランプ大統領に対して「私がいなければ大統領選に負けていた」などと攻撃的な投稿を行い、さらには弾劾を支持する発言や、新党設立を示唆するアンケートまで投稿していました。
私がいなければ、トランプは選挙に負け、下院は民主党が掌握し、上院は共和党が51対49で優勢になっていただろう。
https://twitter.com/LondonFX_N20/status/1930709934599028896
これに対しトランプ大統領も、マスク氏との関係は終わったと述べ、報復を示唆する姿勢を見せていました。
マスク氏とトランプ氏 ホワイトハウスXより
その後マスク氏は、トランプ氏に批判的な投稿の多くを削除し、トランプ政権の対応を評価する投稿も行うなど、態度を軟化させています。
特にロサンゼルスでの不法移民摘発をめぐる政府対応には支持を表明しています。その一方で、トランプ氏の政策には今も懐疑的な姿勢を保っています。
この 大きく醜い法案 は財政赤字を2.5兆ドルまで増加させるだろう!
テスラ株は5日の急落後、9日にやや反発したものの、決裂前の水準にはまだ戻っていません。
https://twitter.com/momo122522/status/1932741069969760712
両者は今後関係修復に向かうのでしょうか。