石丸伸二氏は昨年の都知事選の勢いを受け、地域政党「再生の道」を設立し都議選に42人を擁立しましたが、議席獲得は困難な情勢です。
石丸伸二氏の「再生の道」が議席ゼロ確実 自民と並び最多42人擁立:朝日新聞
昨夏の都知事選で約166万票を獲得し、2番手につけて注目された石丸伸二氏は都議選に向けて地域政党「再生の道」を立ち上げ、35選挙区に42人を擁立したが議席を獲得できないことが確実となった。都知事選の…
準備期間が短く、石丸氏自身も出馬しなかったため、党の認知度や候補者の浸透が不十分でした。石丸氏は「候補者を擁立することが目標だった」と述べ、結果にはこだわらない姿勢を示しました。
石丸伸二氏 天野こころ氏Xより
22日に投開票が行われた東京都議会議員選挙は、定数127に対して295人が立候補しました。そのうち42人が、昨年の都知事選で次点となった石丸氏が率いる地域政党「再生の道」からの候補者でした。
党としては初めての都議選挑戦であり、自民党と並ぶ最多の候補者数を擁立したことから「台風の目」となると期待されていましたが、世論調査では支持率が2〜3%と低迷していました。
石丸氏は、SNSやYouTubeを活用した選挙戦略に注力し、候補者選考もオーディション形式で進めました。しかし、動画の再生数が東京都民の間で伸び悩み、現場では準備不足も目立ちました。街頭演説が遅れたり、ポスターの掲示が不十分だったりするなど、本格的な選挙運動ができていなかったという指摘もありました。
候補者はいずれも政治経験がなく、会社員や経営者、元アナウンサー、大学教授など多様な経歴を持っていますが、個々の発信力や認知度は限定的でした。記者会見で党の厳しい情勢について問われた際、石丸氏は「そうしたことに代表としてこだわっていない。都議選に候補者を擁立するという目標はしっかり達成している」と述べました。
「再生の道」は当初の期待とは裏腹に、厳しい現実を突き付けられました。