都議選で自民党が過去最低議席数となりました。
国民民主党等のガソリン暫定税率廃止等々のパフォーマンスと石破、森山コンビの自爆連発が大きいでしょう。
自民党の地方議員はいまでも新聞テレビを情報源にしているのが多いです。
そして選挙対策はというと相変わらず「選挙になってからノソノソと出てくる」です。
日常から選挙を意識して有権者に覚えて貰おうとか有権者に政策を知ってもらおうとかいう努力はしていません。
このため国政での自民党のその時の支持率に大きく影響を受けます。
都議会自民党は2017年の大逆風でした。
そこに仕事ができない事が売りの下村博文という最悪の責任者でした。
下村博文の有能さは群を抜いており、共倒れになるという事前調査も無視して候補者調整を全く行わないなど完全な無策で都議選に臨み、各選挙区で自民党候補同士が票を分け合って共倒れを起こすなどして59議席から23議席に減らす大敗を喫しました。
そこから都議会自民党は敗因分析をきちんと行って対策を講じることもせず、惨敗をくり返して徐々に着実に弱体化してきました。
そして相変わらず選挙になってからのそのそと街頭に出て来るだけです。
そんなものはその時点で負けているのです。
選挙が公示される前に当選確実な状況を作るのがベストであって、選挙になってから街頭に出て来て「候補者の○○です!よろしくおねがいします!」なんて自民党政権のその時の支持率に依存しているだけです。
同じ失敗を何度もくり返すのはバカと言うのです。
特に自民党は前回からさらに30万票を失い第一党の立場も失いました。
間違いなく大敗です。
なんか裏金問題うんたらかんたら言い訳していますが、そうやって岸破の責任を誤魔化して現実逃避するのはいい加減にした方が良いでしょう。
今回の都議選では維新の会が議席を失って0となったことも考えれば敗因は二つ。
- ガソリン暫定税率廃止の妨害勢力として政局に利用されたこと。
- 媚中行動以外は全く動かない外務大臣や減税を阻止しようと浅はかな知識で余計な発言をくり返して有権者の神経を逆撫でし続ける森山裕や宮沢洋一ら財務省の犬軍団など
- 過去の自分自身の発言と全く整合性が取れない発言、石破が減税に言及する度に岸田派が石破の発言を撤回させるなど、石破茂が全く信用出来ない事
チクショウ!3つだ!
とにかく、石破内閣は国民から完全に信用を失っています。
この状況でプラスにする材料がありません。
選対委員長を任されている木原誠司議員はこう言うべきなのです。
「ベンチ(岸破)がアホやから選挙がでけへん」
と。
それでは2017年の都議会議員選挙で惨敗した時の石破茂の発言が記事に残ってますのでピックアップ。
東京都議選での自民党の惨敗を踏まえ、六日開かれた同党の各派閥会合では、敗因を党としてきちんと総括すべきだとの声が相次いだ。石破派会長の石破茂元幹事長はあいさつで、次期衆院選をにらみ「東京都連、自民党はこれでいいのか。(衆院議員任期が切れる)来年十二月まで時間はそんなにない」と強調した。
石破氏は、都議選は定数二以上の選挙区が多いことを踏まえ「『(定数二以上の)中選挙区だからそんなに負けない』と言われたが、そうではなかった。衆院選は小選挙区なのでもっと強く出る危険性がある」とした。
敗因などを巡り「言うべきことを言うか言わないかだ。『キジも鳴かずば打たれまい』みたいなことでは、みんな一緒に運命を共にすることになる」と訴えた。
岸田派では、複数の議員から「問題となった国会議員の言動はあったが、敗因は本当にそれだけか整理しないといけない」との指摘があった。谷垣禎一前幹事長を中心とする政策グループでは、代表世話人の逢沢一郎・元外務副大臣が「どうしてこんな結果になったか総括すべきだ」と述べた。
(2017/7/7 東京新聞)
さらに2008年に都議会議員選挙で大敗した時の記事が以下。
自民党は惨敗した東京都議選ショックが尾を引き、7月15日も混乱が続いた。麻生太郎首相が21日にも衆院を解散し、8月30日投開票の衆院選日程を決めたのは、「麻生降ろし」を封じ込める思惑があった。しかし、反麻生勢力は首相が都議選敗北の責任を棚上げしていることに反発。両院議員総会を巻き返しの「最後の場所」と位置付け、週内の開催を迫っている。衆院解散を目前に党内対立は激化し、再び緊迫感が高まってきた。
~中略~
石破茂農水相も官邸を訪れ、両院総会開催を首相に求めた。
~以下省略~
(2009/7/15 時事通信)
選挙で惨敗するたびにこのままではダメだ!とか総理は辞めろとかやってきたのが石破茂です。
昨年の総選挙で大敗したのに全く責任を取らずに幹事長と揃って居座り宣言。
今回の都議選の過去最悪の負けでもやはり責任を取る気は全くありません。
岸破政権は権力を維持するために民民と維新を両天秤にかけるなど「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に」立ち回って来たつもりかもしれませんが、普通の感覚から見れば「言う事も変わるし手の平返すし全く信用出来ない。行動も伴わない」としかなっていません。
もう完全に岸破は信用を失っているんですよ。
多くの日本人は「嫌い」がさらに進むと「無視」になるんです。
もう2万円ばらまこうが、有権者を騙そうと心にも無い事を言おうが、心に響くとか以前の問題で「聞いてもらえない状態」になっているんですよ。
言い訳を並べて誤魔化して現実から逃げたところで「もう石破なんて見たくもない」になってしまっている以上、石破が辞める事が最大の選挙対策なんですよ。
石破首相 自民党HPより
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年6月23日のエントリーより転載させていただきました。