アメリカのトランプ大統領は7月3日、ロシアのプーチン大統領と約1時間にわたり電話会談を行いました。ウクライナの停戦についても話し合いましたが、トランプ大統領は記者団に「まったく進展がなかった」と述べ、不満をにじませました。
プーチン大統領 トランプ大統領と電話会談 ウクライナ情勢でhttps://t.co/NLjMJ0uCF2 #nhk_news
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プーチン大統領は、ウクライナとの戦闘をやめる条件として「深刻な対立を招いた根本原因の除去」が必要だとの姿勢を改めて強調し、ウクライナの中立化やNATO加盟の断念、併合した東・南部4州からの撤退拒否など従来の主張を繰り返しました。さらにウクライナの非軍事化や親ロシア政権の樹立も意図しているとみられます。
プーチン大統領 トランプ大統領と電話会談 ウクライナ情勢で
7月4日 5時39分
プーチン大統領はこれまでウクライナへの侵攻は欧米諸国がロシアの安全保障上の利益を無視しNATOの拡大を続けたために行われたと主張し和平の条件としてウクライナの「中立化」などを求めていますhttps://t.co/ILt2FKH9YP— 丸山眞男2.0 (@dilettantism20) July 3, 2025
トランプ大統領は引き続き早期停戦を求めましたが、プーチン大統領は交渉を通じた解決に努めると述べつつも、ロシアの目標は放棄しない姿勢を崩しませんでした。1日にはマクロン大統領もプーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナでの停戦と紛争終結に向けた交渉を早期に開始するよう呼びかけましたが、「ウクライナ紛争は長年にわたりロシアの安全保障上の利益を無視してきた西側諸国の政策の直接的な結果だ」と主張し、欧米側に責任があると一方的に非難しています。
マクロン仏大統領、プーチン露大統領と電話会談…停戦呼び掛けも「ロシアの利益無視した結果」と応じずhttps://t.co/6LyXhn1sZu#国際
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また、両首脳は中東情勢やエネルギー・宇宙開発の協力についても意見を交わしましたが、アメリカが一部ウクライナ向けの武器供与を停止したことについては議論されませんでした。
米のウクライナ武器供給停止、最悪のタイミング
ウクライナにとって代替手段はほとんどない。欧州の同盟諸国もミサイルをなかなか増産できておらず、西側の防衛産業が高強度の消耗戦に求められる規模の生産を回復するのに苦労していることが浮き彫りとなった。https://t.co/VD2IlWACbT
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) July 3, 2025
また、北朝鮮が今後、ロシアに2万5000人から3万人の兵士を追加で送る可能性があるとみられています。北朝鮮とロシアの軍事的なつながりが強まっていることから、ウクライナはその動きを警戒しています。
“北朝鮮がロシアに3万人追加派兵の見通し” ウクライナは警戒https://t.co/kFVU60IYvI #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 2, 2025
今回の会談はトランプ大統領の2期目就任後6回目の電話会談となりますが、ウクライナ情勢をめぐる溝は依然として埋まっておらず、停戦実現への見通しは立っていない状況です。

金正恩総書記・トランプ大統領・プーチン大統領 各国政府HPより