2025年参議院選挙に向けて、共同通信が全国電話世論調査を実施しました。比例代表の投票先では自民党が18.2%で横ばい、参政党は8.1%と急伸して2位につけました。
参政党は立憲民主党(6.6%)や国民民主党(6.8%)を上回っています。石破内閣の支持率は25.4%と7ポイント下落し、不支持率は62.6%に上昇しました。
参政党HPより
選挙区では野党系候補が36.6%、与党系が20.5%の支持を集め、野党が優勢となっています。「与党が過半数割れした方がよい」と考える人が49.9%と最も多く、政権への厳しい見方がうかがえます。ただし、比例・選挙区ともに投票先を「まだ決めていない」人が3〜4割おり、今後の情勢が変わる可能性も高いです。そうした中、参政党は戦略的に巧みに立ち回り、着実に支持を広げています。
参政党はSNSなどを通じて支持を拡大しており、都議選でも3議席を獲得するなど勢いがあります。比例代表での候補擁立数や国会議員数の要件を満たし、「主要政党」として扱われるようになったことで、党首討論などにも参加し、露出も増えています。
参政党は「日本人ファースト」や「教育・食と健康・国の守り」といった保守的な主張を掲げ、保守層や無党派層から支持を広げています。過去には極端な主張や代表の発言が批判を受けたこともありますが、これまで表に出てこなかった層の支持を一気に集めることに成功しました。
参政党の支持者の中には「メディアは陰謀だ」と信じる人や、「代表の発言を信じている」と語る人もいて、熱心で根強い支持が見られます。また、過去に左派勢力も陰謀論に近い主張をしていたことが、こうした支持の土台になっているという指摘もあります。
そして、その下地を整えてきた人たちですらその存在感に危機感を持っているようです。
参政党支持は理屈で揺るぎません。
今後の参院選では、自民党と立憲民主党が競り合う選挙区で参政党が票を奪い、結果に影響を及ぼす可能性があります。
与党が過半数を維持できるかどうかが注目され、場合によっては石破首相の辞任や政界再編の動きが出る可能性もあります。参政党がどこまで伸びるかが、選挙後の政局を左右する要因となりそうです。