石破茂首相は、アメリカとの関税交渉の合意を受けて、自身の進退について近く判断する考えを明らかにしました。
自民党幹部によると、今回の合意は「花道」となり、石破首相は権力に固執していたわけではなく、関税交渉の完了を待っていたと説明しています。参院選での敗北を受けた党内の検証作業は8月中に終了する見通しで、石破首相はそれを見届けたうえで退陣する可能性があるとしています。
石破首相は23日、自民党が8月にまとめる参院選の総括を踏まえ、同月中に退陣を表明する意向を固め、周囲に伝えたと言われています。この日には、麻生太郎最高顧問、菅義偉副総裁、岸田文雄前首相らと会談し、自身の進退について協議するとみられています。
石破首相 首相官邸HPより
ただし、参院選敗北直後に続投を表明したことに対して党内から退陣要求や批判が高まっており、判断時期が前後する可能性もあります。
石破首相は、戦後80年にあたって新たな首相談話の発表を検討しています。
石破首相は記者団に対し、「日米の交渉結果を受けて、どのように判断するかになる」と述べ、退陣の可能性を示唆しました。また、合意内容を精査した上で、米政府の対応も見極めたいとしています。
政局は重要な局面を迎えています。