石破総理大臣は、参議院選挙の結果を受けた自身の進退について、一部で報じられた辞任の意向を強く否定し、続投する意向を重ねて示しました。
23日午後、自民党本部で麻生最高顧問、菅副総裁、岸田前総理大臣の3人の総理経験者と会談し、森山幹事長も同席しました。会談後の取材で、石破総理は「私の進退に関する話は一切出ていない。報道されているような事実はまったくない」と述べました。
また、日米間で合意に至った関税交渉について「対象品目は4000を超え、関係事業者にとって極めて重要な問題であり、合意の確実な実行が重要だ」と強調しました。赤澤経済再生担当大臣の帰国後に報告を受け、国民生活の安定に全力を尽くすと述べ、政策課題への取り組みを優先する姿勢を示しました。
森山幹事長も会談後、「日米交渉に関する報告を受けたほか、選挙総括や党内の意見聴取の必要性、そして党の分裂は避けるべきという点で意見が一致した」と説明しました。
一方で党内では、石破氏に対する辞任要求や執行部刷新を求める声も上がっており、今後の政権運営の行方が注目されます。
石破首相 首相官邸HPより