敗因まで責任転嫁して逃げようとするな

さて、岸田が党内権力を維持するために担ぎ上げた石破茂でしたが、本当に驚くほど考え方が菅直人でした。

逆恨みが原動力。

手段であるはずなのに総理になることが目的。

本人は不勉強で仕事ができない。

常に自分が責任を負わないように誤魔化す。

筋も道理も無視してマスゴミウケを狙う。

自分が責任を負わないようにするためになるべく石破が自ら判断する形を取らないようにして個別の政策課題についてそれぞれ大臣任せにして放置する姿勢も大いに問題がありました。

石破首相 首相官邸HPより

というわけで石破政権の明らかな失点をいくつか考えてみます。

■米価急騰が主因の食品価格の大幅上昇への対応の遅さ
→米価を市場に任せてなるべく高くさせたい農水省側との調整を付けず、江藤大臣に丸投げしたまま放置して問題を先送りし続けて傷口を広げた。
(農水大臣だけでできる話ではないのに、責任を負わないことを第一とする石破総理が決断を避け続けたことが一番の理由)
さらに
小泉進次郎の乱暴かつ極端な米価引き下げ策によって農業票を失った
(米価の引き下げにはなったが、振り回される農家へのケアを無視しすぎた。それどころか、批判するJAに攻撃までする始末)

■ガソリン暫定税率廃止で幹事長合意をしたが、減税は許さないという飼い主である岸田派の姿勢に配慮し、維新の会と両天秤にかけ(この時点で筋が通っていない)た上、維新の会と合意して予算が通せるからと国民民主党との合意を反故にした。

■103万円の壁撤廃を邪魔しまくった上に、有権者を見下してかかる発言を繰り返した宮沢洋一を注意すらできない。(実権を握っているからと総理より権力を持っていることを宮沢洋一にひけらかさせて放置していた岸田文雄の問題でもある)

■石破総理が減税に言及するたびに、石破の飼い主である岸田派が訂正、撤回させ、その都度支持率ダウン

■岸田文雄の反アベノミクス路線を引き継いで「所得主導経済成長」という誤った処方箋を正とし、賃上げを先にやらせれば良いと経済対策を後回しにし続けた

■外免切替問題など、外国人を過剰に入れることだけを正とし、取締を軽視する菅義偉の作った方針に配慮したのか対応せず放置し続けた

石破総理の「自分が責任を負わないように立ち回る」という行動指針は、責任を回避することを第一とした菅直人の行動指針と酷似していると言えます。

菅直人が総理の時に政策案を整理して持って来た官僚に対して「俺に判断させるな!」と怒鳴りつけたことは有名です。

選挙での敗因は裏金問題なんてことを言っているのは、岸破派が自分たちに原因があるという事実を認めたくないがための現実逃避でしかありません。

菅義偉、岸田文雄という石破総理の飼い主側の負の遺産によるところと、石破内閣の露骨な媚中姿勢と明らかな能力不足、責任感の無さが主たる原因でしょう。

安倍総理がなんで選挙に強かったかと言えば、経済を優先してなるべく現役世代の仕事が無くならないようにしてきたことが大きいでしょう。

一方で岸田はというと安倍晋三という名宰相への嫉妬なのか、反アベノミクスに舵を切りました。

象徴的なのは岸田文雄が文藝春秋に寄せた小論の中で、「成長なくして分配なし」との経済成長させることで雇用や所得拡大を目指した安倍総理の路線を挙げ、自身の「分配なくして成長なし」もまた事実だと書いています。

景気対策を軽視し、賃上げをさせれば経済が良くなるからそれでいいのだと。

所得主導経済成長戦略は隣の韓国で失敗した政策なのに、不勉強なので理解していないのです。

また安倍晋三は政治主導で官僚ではなく国民優先の政治を行いましたが、岸田は宏池会の伝統である「官僚の利権ファーストの官僚主導政治」に戻してしまいました。

これは自民党の左派に特に多いのですが、官僚のレクを信じて、官僚の言葉を鵜呑みにして、官僚に吹き込まれたことをそのまま喋っているだけで自分を政策通と思い込むのです。

財務官僚主導で「失われた20年」なんて言われる超低成長状態を作り出された事実は無視なんですよね。

また岸田文雄は党内の反対を無視して、党内の民主的手続きを破壊してLGBT法を強行させました。

ただでさえ岸田になってから安倍を否定する路線ばかり採り、現役世代の負担を増やしつつ高齢層にばかりばらまくことを繰り返していたため、安倍晋三総理の時に自民党を支持していた現役世代などからの支持を急速に失いつづけていた中での暴挙でしたので、一気に自民党の支持を失わせたことは間違いないでしょう。

今や現役世代からは支持されない政党になっています。

これで選挙に勝てるはずがありません。

2019年の参議院選挙、つまり安倍晋三総理の下で行われた時の

自民党の比例得票数は 17,712,373。

これが今回の参議院選挙では 12,808,306。

約500万票失っています。

これだけはっきりと票を失い、しかも失っている中心にあるのは現役世代とわかっています。

戦犯の1人である森山裕による敗因分析なんて全く必要ありません。

  • この3年ほどの岸破政権の反安倍路線が間違っていたこと。
  • 石破総理の圧倒的な能力不足と無責任さ。
  • 石破を神輿にしてきた岸田文雄と岸田派が全力で足を引っ張り続けたこと。
  • 党内での権力争いを最優先にし、筋や道理を無視し続けたこと。

ブログ主はこれらを大きな敗因として挙げます。


編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年7月31日のエントリーより転載させていただきました。